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愛玩動物飼養管理士1級と2級の違い

愛玩動物飼養管理士1級と2級の違いは?3級・準2級など何級まである?

犬猫をはじめとするペット全般の知識を身に着けることができる愛玩動物飼養管理士。

内閣府が認定する公益社団法人日本愛玩動物協会が実施しているペット資格ということで、毎年多くの方が受験しています。

取得を検討されている方も多いでしょう。

しかし、この資格はいくつか級があるため、何級を取るべきか迷う方もいると思います。

そこで今回の記事では、愛玩動物飼養管理士1級と2級の違い、3級と準2級についてなど、級について詳しく解説したいと思います。

結論から申し上げますと、愛玩動物飼養管理士は現在1級と2級のみ。

3級と準2級はありません。

資格取得を検討する場合は、1級と2級の違いを理解して、どちらの級を目指すべきか考えることが大切です。

級についてよくわからない方も、級ごとの特徴がわかれば、1級、2級どちらかに目標を定めて取り組むことができるでしょう。

愛玩動物飼養管理士には何級があるの?

愛玩動物飼養管理士には何級があるの?

ペットに関して体系的に学ぶことができて、ペット業界に就職する前の勉強にピッタリの愛玩動物飼養管理士。

毎年1万人以上の方が目指す人気資格でもあります。

しかしこの資格はいくつか級があるため、自分に合った級を目指す必要があります。

その際、以下のような疑問が出るでしょう。

3級、準2級はある?

愛玩動物飼養管理士は、他の猫資格やペット資格と比べるとやや専門性の高い資格です。

初心者の方の場合は、できれば易しい級からチャレンジしたいですよね。

易しい級から取得し、徐々にステップしたい方は多いと思います。

3級や準2級はあるのでしょうか。

1級と2級の違いは?

せっかく受けるなら、一番上の1級を目指したい方もいるでしょう。

ワンランク落として2級を目指したい方も多いと思います。

1級と2級にはどのような違いがあるのでしょうか。

試験科目、難易度、費用など様々な面で違いを把握し、納得した上で1級、2級を目指したいですね。

 

愛玩動物飼養管理士を目指したいと思っても、このように級に関する疑問があると躊躇してしまいますよね。

次の章では、このような疑問を解消するために、級に関する情報を詳しくまとめたいと思います。

愛玩動物飼養管理士の1級と2級の違いを徹底解説!

愛玩動物飼養管理士の1級と2級の違いを徹底解説!

愛玩動物飼養管理士は何級があり、どのような違いがあるのでしょうか。

ここからは、各級について詳しく解説したいと思います。

はじめに申し上げますと、この資格は1級と2級のみ。

準2級、3級はありません。

以前は準2級も設けられていましたが、現在はなくなっていますのでご注意ください。

一番上の級を目指すなら1級、一番下の級を目指すなら2級というシンプルな形になっています。

それでは、1級と2級にはどのような違いがあるのでしょうか。

当サイトは以下の項目に分けて、2つの級を徹底比較したいと思います。

  1. 認定機関
  2. 学習方法・期間・教材
  3. スクーリング
  4. 課題提出
  5. 試験日程・会場
  6. 受験資格
  7. 試験方法・難易度
  8. 仕事への活かし方
  9. 費用

こちらの項目を以下にまとめましたのでご覧ください。

資格名 愛玩動物飼養管理士
1級 2級
認定機関 公益社団法人日本愛玩動物協会
学習方法 通信講座
学習期間目安 約6ヶ月以上
教材内容 教本、スクーリング資料、課題報告問題集 教本、副教材、スクーリング資料、課題報告問題集
スクーリング 310分 370分
課題提出 142問 140問
試験日程 11月第4日曜日、2月第4日曜日
申込書受付期間 11月試験:2月1日~4月15日2月試験:6月1日~8月15日
試験会場 全国主要都市
受験資格 2級愛玩動物飼養管理士資格を有する者 満15歳以上の者
受験受講料(税込) 34,000円 32,000円
認定登録料(税込) 20,000円 8,000円
試験方法 60問 5肢選択式 55問 5肢選択式
合格率 8割強 8割弱
合格基準 非公開
仕事への活かし方 どちらも同等

共通する点、異なる点があることがおわかりいただけると思います。

それでは、1つずつ詳しく解説していきますね。

①認定機関

愛玩動物飼養管理士の資格認定を行っているのは公益社団法人日本愛玩動物協会です。

内閣府が認定している団体なので、信頼度が高い資格と言えるでしょう。

環境庁の公式サイトにも、人材認定等事業として、愛玩動物飼養管理士1級2級の概要が記載されています。

当然のことではありますが、1級も2級も同じ認定機関が実施している資格になりますので、どちらも同等の信頼度があると言えます。

②学習方法・期間・教材

愛玩動物飼養管理士は国家資格ではなく民間資格です。

民間資格の場合は、一般的に「学校に通う」「通信講座」「独学」と3つの学習スタイルに分かれています。

愛玩動物飼養管理士は、1級も2級も日本愛玩動物協会が実施している通信講座を受講して学習する形になります。

学習期間の目安はどちらの級も半年以上程度です。

1級のほうが学ぶ内容はハイレベルになりますが、2級は基礎からじっくり学ぶため、同等の学習期間を要するのでしょう。

後述しますが、この資格は1級から受けることはできません。

2級を取得してから1級を目指すことになります。

2級だけの場合は半年、1級も目指す場合は1年の学習期間が必要になるとイメージしておくと良いですね。

できるだけ短期間で取得したい方は2級、約1年程度の勉強期間でも大丈夫という方は、1級を目指せるでしょう。

使用する教材は、上表にあるように「教本、スクーリング資料、課題報告問題集」は1、2級共通です。

2級のみ、「ペットの飼養管理」という副教材があります。

③スクーリング

愛玩動物飼養管理士の通信講座では、オンライン形式のスクーリングを受講する必要があります。

スクーリングを受けないと認定試験を受けることができませんのでご注意ください。

期間中はいつでも視聴できるため、繰り返し受講することができます。

これのようなルールは1級も2級も共通です。

ただし受講内容は以下のように異なります。

1級:合計310分 ①動物の行動と社会:35分
②犬と猫の栄養学:80分
③飼育動物の種類と特徴:50分
④動物愛護・適正飼養関連法規Ⅱ:25分
⑤動物の疾病とその予防:50分
⑥動物の飼養管理と公衆衛生:40分
⑦適正飼養指導論:30分
2級:合計370分 ①愛玩動物飼養管理士 20分
②生命倫理・動物福祉:50分
③動物の行動としつけ:70分
④動物愛護・適正飼養関連法規Ⅰ:50分
⑤愛玩動物学[総論・犬と猫の飼養管理]:45分
⑥愛玩動物学[その他動物の飼養管理・栄養・高齢動物]:55分
⑦人と動物の関係学:30分
⑧動物生活環境学:25分
⑨ペット関連産業概論:25分

このように、2級のほうが1時間受講時間が長くなっています。

動物の行動としつけ、愛玩動物学、人と動物の関係学など、ペットに関する基礎的な知識をたっぷり学ぶためボリュームが多いのでしょう。

1級のほうが科目も受講時間も短いため、2級よりボリュームが少ないことがわかります。

ただし2級よりも専門性の高い内容なので、1度受講しても理解できずに何度も繰り返し視聴する可能性はあります。

そうなると、トータル的な受講時間は1級も2級も同じくらいになるかもしれませんね。

④課題提出

愛玩動物飼養管理士の通信講座では、スクーリングの他、課題提出も必要になります。

課題を提出しないと、認定試験を受けられませんのでご注意ください。

問題数は、上表にあるように1級は142問、2級は140問です。

ほぼ同じ問題数になりますね。

どちらかが極端に大変というわけではないでしょう。

ただし、1級のほうが難しい問題が含まれるため、時間がかかるかもしれません。

⑤試験日程・会場

次に認定試験について比較していきましょう。

愛玩動物飼養管理士の認定試験は年に2回(2月と11月)実施されています。

会場は全国各地の試験会場です。

最新の試験会場情報は日本愛玩動物協会の公式サイトでご確認ください。

これらの試験に関する条件は1級も2級も同じになります。

1級のほうが試験会場の数が少ない、実施日が多いなどの違いはありません。

認定試験の受けやすさは同じということですね。

⑥受験資格

次に受験資格について見ていきます。

こちらの項目は1級、2級で大きく異なる点になりますので気を付けてくださいね。

2級は満15歳以上であれば、どなたでも受けることができます。

実務経験も必要ありませんので、高校生が受験することも可能です。

ただし1級は、愛玩動物飼養管理士2級を取得していることが受験資格となります。

1級も実務経験などの条件はありませんが、2級取得だけは必須です。

短期間で1級を取りたいから1級から受けるということはできません。

1級を目指したい方は、まずは2級に確実に合格してから1級に挑戦しましょう。

資格条件については、こちらの記事「愛玩動物飼養管理士は何歳から?高校生は?受験資格を解説」もぜひご参考ください。

⑦試験方法・難易度

せっかく勉強して認定試験を受けるなら、確実に合格する級を選びたいですよね。

次に試験方法や難易度の違いを見ていきましょう。

1級 2級
試験方法 60問 5肢選択式 55問 5肢選択式
合格率 8割強 8割弱
合格基準 非公開 非公開

試験方法は1級も2級もマークシート方式です。

1級のほうが5問多い60問になっています。

試験科目の違い

試験科目は以下のような違いがあります。

1級の試験科目  2級の試験科目
①動物の体の仕組みと働きⅡ
②動物の遺伝と繁殖生理Ⅱ
③動物の行動と社会
④犬と猫の栄養学
⑤飼育動物の種類と特徴
⑥動物医療等関連法規
⑦動物愛護・適正飼養関連法規Ⅱ
⑧動物の疾病とその予防
⑨動物の飼養管理と公衆衛生
⑩適正飼養指導論
⑪自然と人間
①愛玩動物飼養管理士
②生命倫理・動物福祉
③動物の体の仕組みと働きⅠ
④動物の遺伝と繁殖生理Ⅰ
⑤動物の行動としつけ
⑥動物愛護・適正飼養関連法規Ⅰ
⑦愛玩動物学
⑧人と動物の関係学
⑨動物生活環境学
⑩ペット関連産業概論

先ほどご紹介したスクーリングの内容と同じような科目になります。

2級はペット全般に関する基礎知識がメイン、1級はさらに踏み込んだ専門性が高い内容がメインです。
より専門的な知識を学びたい方は1級を目指したいですね。

あまり専門性は求めず、一般的なペット知識を幅広く学んでおきたい方は2級が向いているでしょう。

試験内容については、こちらの記事「愛玩動物飼養管理士1級2級の問題数やテスト内容は?」で詳しく解説します。ぜひ合わせてご覧ください。

難易度の違い

難易度を知るために、1級と2級の合格点、合格率を見てみましょう。

合格基準は非公開です。

その時の平均点によって合格基準が変わると言われています。

ただし合格率は公式発表されています。

1級2級ともに約80%と高めです。

試験科目を見ると難しい試験内容であることがうかがえますが、合格率は高めなので、合格ラインが低めなのかもしれませんね。

より具体的な合格率をまとめましたのでご覧ください。

1級 2級
実施時期 受験者数 合格者数 合格率 受験者数 合格者数 合格率
2021年11月 1,757 1,426 81.2% 9,468 8,293 87.6%
2022年11月 1,881 1,470 78.1% 8,527 7,116 83.5%
2023年11月 1,678 1,340 79.9% 8,076 6,725 83.3%

公式発表されているように、合格率は「約80%」となっていますね。

1級の認定試験のほうが、試験内容はグンと難しくなります。

しかし、1級を受験しているのは2級合格者のみなので、合格率は8割程度をキープしているのでしょう。

ただし、1級は平均8割弱、2級は平均8割強と差はあります。

この3回の試験を見ただけでも、1級の合格率のほうが低いことがわかりますね。

1級に挑戦する際には、2級の時より試験対策を頑張る必要があるでしょう。

難易度についてはこちらの記事「愛玩動物飼養管理士1級2級の合格率や合格点は?」でさらに詳しくお話したいと思いますので、ぜひチェックしてみてください。

⑧仕事への活かし方

ペット関連の民間資格を取得する場合、「飼っているペットのため」「ペット関連の仕事に活かすため」という2つの目的があるでしょう。

愛玩動物飼養管理士は専門的な分野まで学ぶため、仕事に活かすことを目的に取得したい方は多いと思います。

それでは1級、2級で仕事への活かし方に違いはあるのでしょうか。

結論から申し上げますと、あまり違いはありません。

詳しくご説明しますね。

1級も2級も動物取扱責任者の要件の1部になる

猫カフェなど動物関連の仕事を開業する場合には、動物取扱責任者の資格が必要になります。

詳しく知りたい方は、こちらの記事「猫ブリーダーに必要な動物取扱責任者の資格とは?」をチェックしてみてくださいね。

簡単に申し上げますと、動物取扱責任者になるためには以下4つのうち1つの条件をクリアする必要があります。

  1. 獣医師
  2. 愛玩動物看護師
  3. 半年以上の実務経験と「所定の学校」の卒業
  4. 半年以上の実務経験と「所定の資格等」の取得

この④「所定の資格等」は各自治体によって異なります。

しかし多くの自治体が愛玩動物飼養管理士を所定の資格として認めています。

そしてポイントは、1級でも2級でもOKということ。

動物取扱責任者の要件クリアのために愛玩動物飼養管理士を取りたい場合、1級でも2級でも良いということですね。

実際、動物取扱責任者の要件を満たすために愛玩動物飼養管理士を目指す方は、2級を受験する方が多いといいます。

1級を取るためには、2級取得➡1級受験と時間がかかりますので、急ぎで動物取扱責任者の要件を満たしたい方は、2級取得で良いでしょう。

1級だけが求められる仕事はあまりない

愛玩動物飼養管理士では、ペット全般について体系的に学ぶことができます。

その知識は、幅広いペット業界で活かすことができるでしょう。

ただし国家資格ではないため、就職に直結した資格ではありません。

これは1級にも2級にも言えることです。

1級を取れば即就職ができたり、1級だけが求められる求人などもありません。

しかしながら、就職に直結していないとは言え、資格を取得したことをアピールすることはできます。

その場合は2級よりも1級のほうがアピールしやすいでしょう。

より専門的な知識を学び身に着けたことや、一番上の級を目指した頑張りを評価してもらえるかもしれませんね。

就職・転職の強みにするために愛玩動物飼養管理士を取りたい方は、1級を取っておいたほうが賢明でしょう。

この資格の仕事への活かし方などは、こちらの記事「愛玩動物飼養管理士の1級2級の仕事への求人は?就職・転職事情を解説」をご覧ください。

⑨費用

最後に気になる費用について見ておきましょう。

民間資格を通信講座を受講して取る場合には、受講料、教材費、受験料、認定登録料などがかかります。

愛玩動物飼養管理士の場合は、以下のような費用が発生します。

1級 2級
受験受講料(税込) 34,000円 32,000円
認定登録料(税込) 20,000円 8,000円
合計(税込み) 54,000円 40,000円

受講料と受験料は「受験受講料」として一緒になっています。

教材費も含まれた形になっていますね。

この「受験受講料」は1級と2級であまり違いがありません。

しかし「認定登録料」は1級のほうがグンと高くなりますね。

愛玩動物飼養管理士は認定試験に合格しただけでは取得者にはなれません。

合格後に認定登録料を支払い、認定登録されてはじめて愛玩動物飼養管理士取得者になることができます。

つまり「認定登録料」は必ずかかるということですね。

「受験受講料」「認定登録料」のトータル金額を確認しておきましょう。

また1級を取得する場合は、2級取得者であることが条件です。

1級を取るためには、上表の2級、1級の費用の合計がかかることになりますのでご注意ください。

できるだけ費用をおさえて愛玩動物飼養管理士になりたい方は、2級取得だけで良いかもしれませんね。

愛玩動物飼養管理士は1級と2級の違いを理解してから申し込もう

愛玩動物飼養管理士

今回は愛玩動物飼養管理士には何級があるのか解説してきました。

この資格に3級、準2級はありません。

現在は1級と2級のみです。

取得を目指す際には、1級と2級の違いを理解して、どちらを目指すべきか検討しましょう。

今回ご紹介したように項目別に比較してみると違いがわかりやすいと思います。

愛玩動物飼養管理士を取る目的を考え、取りたい級を選ぶようにしたいですね。

さらに詳しい勉強内容などの情報を知りたい方は、無料資料請求がおすすめです。

愛玩動物飼養管理士の公式サイトから簡単に手続きできますので、試しに取り寄せてみるのも良いでしょう。