様々なペット関連資格の中でも人気が高い愛玩動物飼養管理士の資格。
1級2級を目指して勉強を始めたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
しかし、専門的な内容が多く難易度が高い資格でもあるため「過去問集を見ておきたい」「練習問題やテキストの内容は?」「練習問題をやっていれば高得点が取れる?」など疑問がある方もいると思います。
過去問や模擬問題集などがあると、スムーズに試験対策ができるので助かりますよね。
今回の記事では、愛玩動物飼養管理士の資格の過去問集、練習問題、テキストなど本の教材事情についてご紹介したいと思います。
この資格には実は過去問がありません。
公式の問題集は、提出用の「課題報告問題」のみ。
その内容やテキスト本などについても触れたと思います。
愛玩動物飼養管理士の過去問が気になっている方も、具体的な実情を知ることができれば、納得した上で愛玩動物飼養管理士の勉強をスタートさせられるでしょう。
愛玩動物飼養管理士1級2級の問題集について知りたい
愛玩動物飼養管理士の検定試験では、動物愛護の精神から、愛玩動物の飼養管理、しつけ、病気や予防、法律関係など幅広い知識が問われます。
そのため、問題集を解いてしっかり試験対策しておく必要があります。
以下のような疑問がある方は多いのではないでしょうか。
過去問集・練習問題はある?
愛玩動物飼養管理士のように試験範囲が広い検定試験に臨む前には、過去問をチェックしておくことが大事です。
過去問や模擬問題があれば、出題傾向をある程度掴めるので試験対策がスムーズになります。
試験によっては「問題集をやっておけば合格点が取れる」というケースも少なくありません。
愛玩動物飼養管理士の過去問集や練習問題はどのようなものなのでしょうか。
内容や勉強方法なども知りたいですね。
テキスト教材・参考書など本の内容は?
もちろん問題集だけで試験対策をすることはできません。
勉強の主軸となるテキスト教材や参考書も重要です。
愛玩動物飼養管理士の参考書はどうようなものなのか、内容や勉強の進め方についても把握しておきたいですね。
愛玩動物飼養管理士の試験に挑戦することを検討している方の中には、このように問題集やテキストなどの教材について疑問がある方は多いでしょう。
次の章では、このような疑問をクリアにして勉強を開始できるように、詳しい内容をご紹介したいと思います。
愛玩動物飼養管理士1級2級の過去問集はない!練習問題は課題報告問題集のみ
試験対策をする際に重要な過去問などの問題集。
愛玩動物飼養管理士の問題集はどのようなものなのでしょうか。
ここからは、愛玩動物飼養管理士の問題集事情について解説したいと思います。
この資格は1級と2級があり、1級は2級取得者しか受けることができません。
しかし問題集やテキストなどの教材は基本的に同じタイプのものになりますので、この記事では1級2級の問題集、テキストとしてお伝えしたいと思います。
過去問集は存在しないので要注意
まず知っておきたいことは過去問集に関することです。
実は愛玩動物飼養管理士の検定試験の過去問は存在しません。
愛玩動物飼養管理士の認定機関である公益社団法人日本愛玩動物協会は、過去問を公式に発表しておらす、書店や通販で売られているものもありません。
「フリマアプリなどを探せば出てくるのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、おそらく無理でしょう。
愛玩動物飼養管理士の認定試験は全国の会場で実施されているのですが、どの会場でも問題用紙を持ち帰ることはできません。
試験終了後に回収されるので、世の中に出回ることがないのです。
試験問題の解答も公表されないので、過去の試験問題を知る方法はありません。
過去問の代わりに課題報告問題集がある
愛玩動物飼養管理士の過去問はありませんが、その代用品として「課題報告問題集」というものがあります。
これについてご説明しましょう。
愛玩動物飼養管理士の資格を取るためには、日本愛玩動物協会の通信講座を受講して勉強した後に検定試験を受ける必要があります。
通信講座の中で、課題提出やスクーリングを受講することが受験条件になっているため、通信講座を受けずに独学することはできません。
この通信講座に申し込むと、以下の教材が一式送られてきます。
- テキスト2冊
- 副教材(2級のみ)
- スクーリング資料
- 課題報告問題集
この「課題報告問題集」が、過去問集に近いものと言えるでしょう。
特徴は以下の点になります。
- 認定試験の模擬試験として使えるもの
- 実際の認定試験と同じ形式で問題が作られている
- 問題数は1級142問、2級140問
- テキストの重要ポイントをまとめた問題集
このように、過去問と同じように試験対策に役立てられる問題集となっています。
問題数も多く試験範囲をカバーしているので、効率よく試験対策ができるでしょう。
課題報告問題集での勉強方法
愛玩動物飼養管理士の試験対策に使える問題集は「課題報告問題集」です。
ただの問題集ではなく、解答したものを日本愛玩動物協会に提出する必要があります。
これを上手く活用することで効率よく試験対策ができるでしょう。
おすすめの活用方法をご紹介したいと思います。
①テキストを一通り読んだ後に取り掛かる
愛玩動物飼養管理士のテキストは非常にボリュームがあり、書かれている文章も非常に多いです。
「テキストを全部読むのは無理だから問題集から解こう」と思う方もいるでしょう。
テキストを調べながら問題集を解いていくスタイルですね。
これが絶対ダメなわけではありませんが、テキストの内容が頭に入っていないと解くのに非常に時間がかかります。
かえって非効率な勉強方法になってしまうでしょう。
まずはテキストを一通り読んで内容を理解してから問題集に取り掛かるほうが賢明です。
②出題傾向をチェックする
愛玩動物飼養管理士の試験範囲は範囲が広いため、ある程度頻出分野に狙いを定めて勉強することが大事です。
問題集を解きながら、よく出題される分野はどこなのかチェックすると良いでしょう。
出題される傾向にある部分を中心にテキストをよく読み込んでおけば、効率的な勉強ができますね。
③解答集をしっかり読み込む
課題報告問題集を提出すると、「自己判定表」と「解答集」が届きます。
自己判定表によって自分の順位などを知ることができるので便利です。
しかしもっと大事なのは解答集のほうです。
各問題について丁寧に解説されているので、間違った問題についてはしっかり読み込むようにしましょう。
また、間違った部分は苦手分野ということになりますので、テキストで該当部分を潰していくことも大事です。
④余裕をもって提出する
課題報告問題集は時間に余裕をもって提出しましょう。
課題提出から解答集が届くまでに1ヶ月程度の時間がかかるからです。
また、この課題提出は必須です。
提出しないと認定試験を受けることができませんのでご注意ください。
ギリギリになって焦って取り組むと、効果的な勉強になりません。
学習スケジュールを立てて、余裕を持って課題に取り組めるようにしたいですね。
課題報告問題集の注意点
課題報告問題集は過去問に近い問題集となっており、試験対策に役立つでしょう。
実際の試験と同じ形式の問題になっており、実際「課題報告問題集の問題と同じような問題が出た」というケースが多いです。
しかしながら、課題報告問題集だけをやっていれば合格点が取れるというわけではありません。
一部のネット情報には「とにかく課題報告問題集をやっておけば安心」という意見もありますが、これを鵜吞みにするのはキケンです。
最近の検定試験では、課題報告問題集を似た問題は全体の半分程度というのがリアルな情報です。
残りの半分程度は、問題集にはなかったテキストの中から出題されています。
問題集だけを勉強した場合、5割程度の得点にとどまってしまうかもしれませんね。
愛玩動物飼養管理士合格点は公表されていません。
しかし、半分程度解答できただけでは足りないでしょう。
課題報告問題集はあくまでも、「出題傾向」「出題形式」「自分の実力」などをチェックするのに効果的なものです。
これだけで試験対策が万全というものではありませんのでご注意ください。
公式の問題集は課題報告問題集のみ
課題報告問題集は、日本愛玩動物協会が公式に作成している問題集なので、効率よく試験対策をすることができます。
しかし「もっとたくさん問題を解いて慣れたい」という方もいるでしょう。
知識を定着させるためには、テキストを読んでインプットすると同時に問題を解いてアウトプットすることが大事です。
しかしながら、公式に作られている問題集は課題報告問題集のみとなっています。
書店や通販などで問題集が売られていることはありません。
ただし、非公式のものにはなりますが、愛玩動物飼養管理士の勉強用アプリがあります。
「愛玩動物飼養管理士1級2級の学習アプリをご紹介」では、いくつかアプリをご紹介していますので、気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね。
愛玩動物飼養管理士1級2級の参考書はテキスト教材
ここまで愛玩動物飼養管理士の問題集について解説してきました。
過去問はありませんが、課題報告問題集という過去問に近いものがあるため、これを使って効率よく勉強ができるでしょう。
しかしながら、問題集だけでは万全の試験対策はできません。
愛玩動物飼養管理士の試験では、テキストから出題される問題も多いため、テキスト学習をメインにする必要があります。
ここからは、テキスト教材について解説したいと思います。
勉強のメインは2冊のテキスト教材
愛玩動物飼養管理士の試験対策のメインとなる参考書は2冊のテキストです。
1級も2級も2冊ずつ用意されています。
これらのテキストは、通信講座に申し込むと送られてきます。
書店は通販で購入することはできませんのでご注意ください。
愛玩動物飼養管理士のテキストの特徴は、1冊400~500ページほどのボリュームのある本ということ。
送られてきた本の分厚さに驚く方も多いでしょう。
この資格は、愛玩動物(ペット)に対して的確な飼養管理ができる専門家であることを認める資格です。
こちらの記事「愛玩動物飼養管理士とはどんな資格?内容や意味を解説」もぜひ合わせてご覧ください。
1級2級の試験範囲はこちらです。
1級の試験科目 | 2級の試験科目 |
①動物の体の仕組みと働きⅡ ②動物の遺伝と繁殖生理Ⅱ ③動物の行動と社会 ④犬と猫の栄養学 ⑤飼育動物の種類と特徴 ⑥動物医療等関連法規 ⑦動物愛護・適正飼養関連法規Ⅱ ⑧動物の疾病とその予防 ⑨動物の飼養管理と公衆衛生 ⑩適正飼養指導論 ⑪自然と人間 |
①愛玩動物飼養管理士 ②生命倫理・動物福祉 ③動物の体の仕組みと働きⅠ ④動物の遺伝と繁殖生理Ⅰ ⑤動物の行動としつけ ⑥動物愛護・適正飼養関連法規Ⅰ ⑦愛玩動物学 ⑧人と動物の関係学 ⑨動物生活環境学 ⑩ペット関連産業概論 |
愛玩動物についてかなり深く広く学ぶことがうかがえますね。
この資格は犬猫だけでなく、小動物や爬虫類など多彩な動物について学ぶのが特徴です。
これらの知識を網羅したテキストなので、かなりのボリュームになっているのでしょう。
テキストでの勉強方法
愛玩動物飼養管理士の参考書は2冊のテキストであり、かなりのボリュームがあります。
ですので、テキスト学習は効率よく行う必要があるでしょう。
ただダラダラ読み進めてもなかなか終わらないかもしれませんね。
そこでおすすめしたいのが、以下のような3ステップで勉強する方法です。
- 1回目:内容を理解しながら軽く読む
- 2回目:問題集を参考に重要部分をしっかり読む
- 3回目:解答集を参考に苦手分野を潰していく
まず1回目はサラッとで良いので軽く読み進めましょう。
ここですべて頭に入れるのは難しいので、内容を理解しながら読む程度で良いと思います。
次に先程ご紹介した「課題報告問題集」を解き、出題傾向をチェック。
重要だと思われる部分を重点的にテキストを読みます。
さらに課題採点後に届く「解答集」で間違った部分、苦手分野をピックアップ。
その部分を重点的に、最後にもう1回テキストを読みます。
このような流れで3回テキスト内容に触れるようにしておくと、効果的な試験対策ができるでしょう。
愛玩動物飼養管理士1級2級の過去問対策は課題提出でカバー!テキスト学習も重要
今回は愛玩動物飼養管理士1級2級の問題集について解説してきました。
この試験の過去問集はなく、課題報告問題集が過去問代わりの練習問題となっています。
実際の試験の練習、出題傾向の把握、自分の実力チェックなどに役立つでしょう。
しかしこの問題集をやっていれば高得点が取れるわけではありません。
あくまでメインの学習はテキストであること、問題集はサブ教材として活用することが大事です。
具体的な勉強内容を知りたい方は、事前に資料請求をすると良いでしょう。
愛玩動物飼養管理士の公式サイトから無料で取り寄せることができます。
内容を見て納得できたら、受講を申し込むという流れが良いですね。