数ある動物資格の中でも人気が高い愛玩動物飼養管理士の資格。
1級と2級があり、毎年多くの方が受験しています。
しかし「取得したら何ができるの?」「できること・使い道は何?」などの疑問がある方も多いでしょう。
取得することで得られるメリットがわからないと、本当に取るべき資格なのか判断できないですよね。
そこで今回の記事では、愛玩動物飼養管理士1級2級取得者ができることや使い道、さらにメリットデメリットをご紹介したいと思います。
結論から申し上げますと、この資格は幅広い使い道のある資格であり、メリットも多いです。
その内容がわかると、取得に向けて前向きに頑張ることができるでしょう。
ただし、いくつかデメリットもありますので、お伝えしたいと思います。
今回ご紹介する内容を把握しておくと、納得した上で愛玩動物飼養管理士を目指すことができるでしょう。
愛玩動物飼養管理士1級2級は何ができる?
様々なペット資格がある中でも知名度が高い愛玩動物飼養管理士ですが、「何となく人気だから…」という理由で取得するのはキケンですよね。
具体的に何ができる資格なのでしょうか。
まず、以下のような疑問から見ていきましょう。
できることや使い道を知りたい
ペット資格や猫資格などは、飼っているペットに活かせる資格もあれば、トリマーなど専門的な仕事に活かせる資格もあります。
自分の目的に合った資格を取ることが大事です。
愛玩動物飼養管理士1級2級を取るとできることは何なのか、どんな使い道があるのでしょうか。
自分の目的とマッチした資格なのか知りたいですね。
メリットは何?デメリットはある?
毎年約1万人が受験するという愛玩動物飼養管理士。
他のペット資格と比べて人気も知名度も高い資格です。
しかし、何となく人気の資格ということはわかっていても、具体的なメリットがわからない方は多いでしょう。
どんなメリットがあるのか把握し、自分にとって得られるメリットが多い資格だと判断してから、取得を目指したいですね。
また、メリットと合わせてデメリットもチェックしておくと安心です。
愛玩動物飼養管理士に興味があっても、このような疑問があると「本当に取る意味があるのかな…」と不安になりますよね。
反対に、使い道やメリットがきちんとわかれば、自分に合った資格なのか判断できるでしょう。
次の章では、愛玩動物飼養管理士のできること、使い道、メリットデメリットなどをご紹介したいと思います。
愛玩動物飼養管理士1級2級は何ができるのか使い道を解説
愛玩動物飼養管理士は、具体的に何ができる資格なのでしょうか。
まずその使い道を考える前に、1級2級の違いについて見ておきましょう。
2級は満15歳以上であれば誰でも受験できますが、1級は2級取得者であることが受験条件になります。
1級の試験では2級の知識を踏まえて、さらに専門的な知識が問われるため、当然難易度は高いです。
しかし2級も、愛玩動物(ペット)の適切な飼養について指導できる専門家であることを認める資格です。
そのため、1級2級で使い道に大きな違いはありません。
1級はより知識を深めたい方の資格と言えるでしょう。
ただし、1級2級取得にかかる費用や学習期間などは異なります。
その違いを知りたい方は、こちらの記事「愛玩動物飼養管理士の1級と2級の違いは?」をぜひご覧ください。
それでは、1級2級には具体的にどんな使い道があるのか見ていきましょう。
飼っているペットのお世話に活かせる
まず1つ目の活かし方は、愛犬や愛猫に活かすことです。
長年ペットと暮らしている方でも、本当にこのお世話方法で正しいのか不安になることがあるでしょう。
これからペットを飼う上で、お世話に関する知識をしっかり頭に入れておきたい方もいるかもしれません。
愛玩動物飼養管理士は、ペットのお世話のプロになるための資格です。
「飼養管理」「行動としつけ」「栄養」「人間と動物の関係学」など幅広い知識を学ぶので、正しくペットを飼えるようになるでしょう。
これが愛玩動物飼養管理士の1つ目の使い方と言えますね。
ペットのお世話が正しくできているか不安な方、これからペットを飼うから正しいお世話方法を身に着けたい方に向いている資格です。
専門家として情報を発信できる
ペットブームの日本では、ペットに関する情報が求められています。
そんな方々に向けて、SNSやブログなどで情報を発信したいという方もいるでしょう。
愛玩動物飼養管理士の資格があれば、ペット飼養の専門家として情報を発信することができます。
専門的な部分まで知識を得られる資格なので、より充実した情報を提供できるようになります。
また、ペット専門のライターとして、出版社やネット上の記事を書くこともできるでしょう。
この資格は毎年1万人以上の方が受験している実績のある資格です。
知名度の低い資格よりも信頼度を得やすいところもポイントですね。
ペットに特化した情報を発信したい方、副業としてペット記事を書きたい方などにも向いている資格と言えるでしょう。
飼い主に指導やアドバイスができる
愛玩動物飼養管理士とは、愛玩動物(ペット)の適切な飼育方法を指導できることを認める資格です。
この資格を持っていれば、飼い主に指導やアドバイスができるようになります。
ペットに関わる仕事をする上で、大きな強みになるでしょう。
以下のようなペット業界において、飼い主へアドバイスすることができます。
- ペットショップ
- ペットサロン
- ペットホテル
- ペットシッター
健康チェックをしたり、しつけについてアドバイスするなど、プラスαのサービスができれば、飼い主に喜んでもらえるでしょう。
飼い主側としても、愛玩動物飼養管理士というプロからアドバイスをもらえると安心感があるはずです。
さらにペット業界以外の仕事でも活かすことができます。
- 旅行会社
➡ペットツーリズムの提案 - ハウスメーカー
➡ペットと暮らしやすい住まいの提案 - ドラックストア
➡ペットの健康管理への提案
このように、一見ペットと深い関わりがないような仕事でも、愛玩動物飼養管理士の知識を活かすことができます。
愛玩動物飼養管理士の仕事への活かし方は、こちらの記事「愛玩動物飼養管理士1級2級の仕事求人や就職転職情報」で詳しく解説しておりますので、ぜひご覧ください。
ペットに関わる仕事において、ペット専門家としてアドバイスできるようになりたい方、大好きなペット知識を仕事に活かしたい方にオススメの資格です。
開業時の動物取扱責任者の資格取得に活かせる
猫カフェやペットシッターなど、ペットに関わる仕事を始めたいという方もいるでしょう。
動物関連の仕事を開業する場合には、動物取扱責任者の資格が必要になります。
この資格を得るためには、以下のうち1つをクリアしなければならなりません。
- 獣医師
- 愛玩動物看護師
- 半年以上の実務経験と所定の学校の卒業
- 半年以上の実務経験と所定の資格等の取得
獣医師と愛玩動物看護師は国家資格なのでハードルが高いでしょう。
③の所定の学校を卒業するのも大変ですよね。
一番クリアしやすいのは、④の「所定の資格」を取ることです。
愛玩動物飼養管理士は、この「所定の資格」として多くの自治体に認められている資格です。
開業する際に役立てられることも、この資格ができることの1つと言えます。
直近で開業を考えている方、将来開業したい方は、取っておいて損はない資格ですね。
愛玩動物飼養管理士1級2級のメリットデメリットを解説
ここまで、愛玩動物飼養管理士の使い道についてご紹介してきました。
何ができる資格なのか、具体的にイメージできたのではないでしょうか。
ここからは、その内容も踏まえながら、愛玩動物飼養管理士のメリットデメリットをまとめたいと思います。
愛玩動物飼養管理士の5つのメリット
毎年1万人以上の方が目指している愛玩動物飼養管理士。
国家資格である愛玩動物看護師に次いで人気の資格とも言われています。
それほど人気が高い理由は何なのでしょうか。
この資格のメリットをご紹介したいと思います。
①幅広い動物知識を体系的に学べる
猫に特化した資格、犬猫に特化した資格は多いですが、ペット全般について学べる資格はあまり多くありません。
この資格では、犬猫だけでなく、鳥類、爬虫類、小動物、畜産動物など様々な動物について学ぶことができる貴重な資格と言えます。
それぞれの動物の歴史や法律に関わる知識なども学ぶことができます。
犬猫のお世話や、犬猫に関わる仕事に就く場合でも、それ以外の動物について勉強しておくことはプラスになるでしょう。
動物の専門家として胸を張れるようになりますね。
②ペット関わる多彩な職場で活かせる
上の章でお伝えしたように、この資格は様々な仕事に活かすことができます。
幅広い動物知識を身に着けることができるため、ペット業界だけに留まらず、多彩な職場で活かすことができるでしょう。
「大好きな動物に関する知識を身に着けて仕事に活かしたい」と思っている方の可能性を広げてくれる資格と言えますね。
③信頼度が高い資格
最近は同じような名前の動物資格がありますが、中には信頼度が低い資格も存在します。
愛玩動物飼養管理士を認定している公益社団法人日本愛玩動物協会は、内閣府が認定している団体で、1981年に設立された歴史があります。
最近のペットブームに乗って始まった資格ではなく、これまで20万人以上の方が取得した実績がある資格です。
この信頼度の高さも、愛玩動物飼養管理士の大きなメリットと言えるでしょう。
④就職でアピールポイントになりやすい
愛玩動物飼養管理士は国家資格ではないので、取得しただけで就職・転職が有利になるわけではありません。
国家資格のように仕事に直結した資格ではないでしょう。
しかし、履歴書の資格欄に書くことは可能です。
就職でアピールしやすい資格と言えるでしょう。
様々なペット資格がありますが、初心者のものが多く、就職や転職で活かしにくいものも少なくありません。
趣味として見なされてしまう資格も多いでしょう。
愛玩動物飼養管理士は、内閣府が認定している団体の資格で、動物取扱管理者の要件の1つになっています。
他のペット資格と比べると重みがあるため、好印象を与えられるかもしれません。
知名度が高いので、マイナーな資格よりアピールしやすいメリットもありますね。
⑤2級でも役に立つ
愛玩動物飼養管理士は、1級と2級がありますが、活かし方にあまり違いがありません。
例えばペットショップの求人などの「活かしやすい資格」の欄には、愛玩動物飼養管理士2級以上と書かれていることが多いです。
2級でも十分役立つ資格なのでハードルの低さがありますね。
とりあえず2級を所得しておいて、余裕が出てきたら1級を目指すという流れも良いでしょう。
⑥通信講座なので勉強しやすい
どんなに魅力的な資格であっても、勉強が大変だと取得するのが大変ですよね。
学校に通う必要があると大変ですし、独学だと不安という方もいるでしょう。
愛玩動物飼養管理士は、通学と独学の良いところ取りの通信講座で学ぶことができます。
テキスト学習に加えて、自宅で受講できるスクーリングもあるので、効率よく勉強できるでしょう。
すきま時間を有効活用して進められるカリキュラムになっているため、忙しい方でもスムーズに取り組めるでしょう。
質の高い通信講座が用意されていることも、この資格のメリットと言えますね。
通信講座の詳しい内容は、「愛玩動物飼養管理士は通信講座で学べる!独学より通信教育がおすすめ」でご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
愛玩動物飼養管理士の2つのデメリット
メリットが多い愛玩動物飼養管理士ですが、デメリットがないわけではありません。
ネガティブな面もありますので、理解しておいてくださいね。
①1つのことに特化した資格ではない
愛玩動物飼養管理士は、ペット全般的に幅広く学べる資格です。
これはメリットではありますが、同時にデメリットとも言えるでしょう。
例えば、猫専門のブリーダーになりたい方の場合、犬や小動物などの知識はあまり必要ないと感じるでしょう。
反対に「もっと猫の知識を深く学びたい」と思うかもしれませんね。
1種類の動物、特定の仕事に活かすために資格を取る方には向いていない資格と言えるでしょう。
幅広い勉強をして、可能性を広げたい方に向いている資格と言えますね。
②実技は学べない
この資格は、愛玩動物看護師に次ぐ人気の動物資格と言われています。
しかし愛玩動物看護師資格のように実技を学ぶことはできません。
専門性の高い勉強ができる資格ではありますが、すべて座学になります。
愛猫や愛犬に実践しながら学ぶという方法もありますが、専門学校で実技の授業を受けるようにはいかないでしょう。
ただ知識を得るだけでなく、動物への接し方などのスキルも磨きたい方には物足りないかもしれませんね。
愛玩動物管理士はメリットが多い資格であることは事実です。
しかし、このような難点もありますので、よく考えた上で取得を目指したいですね。
資格の内容や、通信講座の内容について詳しく知りたい方は、資料請求だけしてみると良いでしょう。
愛玩動物飼養管理士の公式サイトから無料で入手することができます。
もし気に入らなかった場合は講座に申し込まなければ良いので、気軽に利用してみてはいかがでしょうか。
愛玩動物飼養管理士はできること・使い道が多い資格
愛玩動物飼養管理士1級2級は何ができるのか、できることや使い道について解説してきました。
この資格は、「飼っているペットに活かす」「情報発信に活かす」「飼い主への指導に活かす」「開業時に活かす」など使い道が多いことがおわかりいただけたと思います。
「幅広い動物知識を学べる」「多彩な仕事に活かせる」「信頼度がある資格」「就職でアピールしやすい」「2級でも役立つ」「通信講座で学びやすい」などメリットも多いです。
1つに特化した資格でないこと、実技はないことなどの難点はありますが、メリットが多い資格と言えるでしょう。
毎年1万人もの方がチャレンジするのも納得ですね。
愛玩動物飼養管理士を検討されている方は、このような魅力を考慮して自分にとって価値のある資格なのか判断してくださいね。