2017年にスタートした猫に関する知識を問う「ねこ検定」。
猫好きとして公式に認定される猫資格として人気を集めています。
初級、中級、上級と分かれているのですが、せっかく勉強するなら上級を目指したいという方も多いでしょう。
そこで疑問なのが、上級の難易度ですよね。
問題集や過去問の難しさはどれくらいなのでしょうか。
合格率も気になりますよね。
そこで今回の記事では、ねこ検定の上級に焦点をあてたいと思います。
問題集・過去問や合格率などから、どの程度の難しさなのか考えていきましょう。
結論から申し上げますと、ねこ検定の上級は問題集・合格率を見ると、かなり難易度が高いことがうかがえます。
ねこ検定の上級を目指すべきか迷っている方も、合格率や過去問の内容など具体的な難易度がわかると、挑戦すべきか判断しやすくなるでしょう。
猫検定(ねこ検定)の上級問題集は難しい?
ねこ検定は、猫に関する知識について幅広く問われる検定試験です。
上級では、猫の生態、猫の暮らし、猫の歴史、猫の文化さらに法律やお金に関する分野まで求められます。
そのため、上級を目指したいと思っても不安もありますよね。
以下のような疑問がある方も多いのではないでしょうか。
問題集や過去問はある?難しさは?
ねこ検定の上級の検定試験では、実際どのような問題が出題されるのでしょうか。
猫に関する勉強経験がない方の場合は問題の難しさをイメージしにくいかもしれませんね。
ねこ検定の問題集、過去問の問題はどのような難しさなのでしょうか。
また他の猫資格の場合は問題集や過去問がないケースも少なくありません。
そもそも、ねこ検定には公式の問題集、過去問はあるのかも確認しておく必要がありますね。
合格率はどれくらい?
猫検定は、これまで全7回の検定試験で2万人以上のもの方が受験しています。
その中で上級に受かった方はどれくらいいるのでしょうか。
あまりにも合格率が低い場合は躊躇してしまうかもしれませんね。
反対に合格率が高ければ前向きに挑戦できるかもしれません。
上級の合格率はどれくらいなのでしょうか。
このような疑問があり、ねこ検定上級の受験を躊躇されている方もいるでしょう。
次の章では、上級について理解を深めるために、これらの疑問について考えていきたいと思います。
猫検定(ねこ検定)上級の問題集や過去問は? 出題範囲が広く専門性が高い
ねこ検定の上級に挑戦する際には、問題集や過去問をチェックして事前に難易度を確認しておく必要があります。
ここからは、ねこ検定の公式問題集や過去問をチェックしていきたいと思います。
上級の問題集・過去問は公式から入手可能
他の猫資格の中には、テキストのみで問題集がない場合もあります。
過去問が公開されていないケースも少なくありません。
しかしねこ検定では、公式の問題集と過去問があります。
- ねこ検定公式厳選過去問題集
- 公式テキスト収録の模擬問題集
問題集・過去問はこちらの2種類です。
1つずつ詳しく見ていきましょう。
ねこ検定公式厳選過去問題集
ねこ検定の過去問は、2024年に実施された第7回の試験対策として公開されています。
内容は以下のようになります。
価格 | 各級1,100円(税込) |
形態 | 印刷可能なデータ形式(PDF) |
内容 | 過去問題全100問・解答解説付き |
紙タイプの問題集ではなく、ダウンロードできるPDF形式です。
紙に印刷して本番の試験のように解けるようになっています。
収録されているのは、2022年・2023年に行われた第5・6回試験問題から初級、中級、上級それぞれ厳選された100問です。
ねこ検定の検定試験は制限時間60分で100問を解く内容になっています。
この過去問題集は100問が収録されているので、本番と同じボリュームに挑戦できるのがポイントです。
時間を測りながら問題を解き、60分内で解き終えるようにペース配分を考えることができますね。
公式テキスト収録の模擬問題集
次にご紹介するのは、公式テキストに収録されている問題集です。
上級のメインテキスト「ねこ検定公式ガイドBOOK中級・上級編」の巻末には、模擬問題集がついています。
はじめにテキストを読み流した後に、どの程度理解できたか確認することができるでしょう。
そしてその後、さらに2周、3週とテキストを読み込み、その都度問題集を解いて知識の定着を図ることができます。
またこの問題集は、ねこ検定が公式に出している模擬問題なので、頻出問題が多いことが予想されます。
効率よく試験対策をすることができますね。
出題範囲が広い
ねこ検定・上級には、しっかり公式が出している問題集と過去問があることがわかりました。
それでは次に収録されている問題から、難易度を見ていきたいと思います。
過去問や模擬問題集を解いてみると、「こんなところまで出題されるの?」と驚くかもしれません。
ねこ検定の上級の難易度が高い理由は、出題範囲が広いことも理由の1つと言えます。
初級、中級、上級の出題範囲をまとめましたのでご覧ください。
級 | 出題範囲 | 出題の割合 |
初級 | 「ねこ検定公式ガイドBOOK初級編」 | 100% |
中級 | 「ねこ検定公式ガイドBOOK中級・上級編」 | 70% |
「ねこの法律とお金」 | 20% | |
時事問題など | 10% | |
上級 | 「ねこ検定公式ガイドBOOK中級・上級編」 | 60% |
「ねこの法律とお金」 | 30% | |
時事問題など | 10% |
このように上級では、メインテキスト「ねこ検定公式ガイドBOOK中級・上級編」とサブテキスト「ねこの法律とお金」の1冊から出題されます。
さらに時事問題など、テキスト以外からの出題もあるため、範囲はかなり広いと言えるでしょう。
メインテキストでは、以下のような内容が収録されています。
- 猫の生態
- 猫の暮らし
- 猫の歴史
- 猫の文化
猫の生態や暮らしに関する知識は猫を飼っていれば解ける問題が多いでしょう。
しかし、猫の歴史や文化も含まれるため猫好きの方でも難しい問題が含まれています。
さらに厄介なのがサブテキストの「ねこの法律とお金」です。
このテキストには以下のような内容が収録されています。
このテキスト内容は以下の6つの章で構成されています。
- 猫のいる日々の暮らしと法律
- 猫を取り巻くご近所トラブル
- ペットサービス・獣医療トラブル
- 愛猫とのお別れと手続き
- 愛猫のための「お金」と制度
- ねこ六法 知っておきたい法律
猫と暮らす上で必要になる法律やお金の知識が網羅されている内容です。
猫好きの方にとって興味がある話題が多いので楽しく読み進めることはできると思います。
しかし問題として出題されると「あれ?どっちだっけ?」ということが多々出てくるでしょう。
確実に答えを導くためには、きちんとテキストを読み込んでおく必要があります。
専門性が高い問題が多い
さらに過去問や模擬問題集を解いてみると、専門的な問題が多いことにも驚くと思います。
ねこ検定上級のレベルは「猫のマスターレベル」です。
愛猫のお世話レベルではなく、猫の医療、法律にも精通した専門家になる必要があるため、問題の難易度はかなり高いと言えます。
特に難しいと感じるのは、専門用語が問われる問題でしょう。
例えば以下のような問題があります。
「大きく6タイプに分けられる猫の体型ではないものはどれか?」という問題で、選択肢は以下の4つです。
- フォーリンタイプ
- オリエンタルタイプ
- リビアタイプ
- コビータイプ
このように、専門用語を正しく理解しておかないとリビアヤマネコは体型の種類としては使われていないため、答えは「リビアタイプ」となります。
このように専門用語を正しく理解しておかないと導けない問題が多いので、難易度が高いと感じるでしょう。
出題スタイルがランダムなので難しい
ねこ検定の問題は、「正しいのはどれか?」と問われる問題と、「間違っているのはどれか?」と問われる問題がランダムに出てくるのが特徴です。
「正しいのはどれか?」の問題が続いた後に、「間違っているのはどれか?」の問題が出てくると混乱してしまうでしょう。
問題集に何度も取り組み、1問1問落ち着いて問題を解いていく練習が必要です。
時間内に解くのが難しい
「ねこ検定公式厳選過去問題集」には本番と同じように100問の問題が収録されているので、本番と同じように解いてみることができます。
ねこ検定の検定試験は選択問題形式なので記述式はありません。
しかし、上級は1問1問の難易度が高いため、60分で解き終わるのは難しいかもしれません。
60分で100問解くためにはスピード感が求められるため、過去問を利用して練習する必要があるでしょう。
ねこ検定上級の問題集や過去問についてまとめ
ここまで、ねこ検定上級の問題集、過去問に関する情報をご紹介してきました。
まとめると以下になります。
- 上級の問題集・過去問は公式から入手可能
- 「ねこ検定公式厳選過去問題集」「公式テキスト収録の模擬問題集」の2種類がある
- 出題範囲が広い
- 専門性が高い問題が多い
- 出題スタイルがランダムなので難しい
- 時間内に解くのが難しい
ねこ資格上級の問題集の情報を集めてみると、難易度が高い級であることがわかります。
万全の試験対策をして臨む必要があるでしょう。
勉強方法について知りたい方は、こちらの記事「猫検定勉強方法は?試験対策や勉強時間を解説」が参考になると思いますので、ぜひ参考にしてくださいね。
猫検定(ねこ検定)上級の合格率は低め!ただし最近は上昇傾向
次に、ねこ検定上級の合格率について見ていきたいと思います。
先に結論を申し上げますと、上級の合格率は低く、難易度が高い試験であることは確かです。
ただし最近は合格率が上昇傾向にあることもわかっています。
その推移を見ながら、どんな試験対策をすべきか考えておくと良いでしょう。
上級の合格率は約25%~50%程度
ねこ検定は2017年に始まって以来、毎年1回程度実施されてきました。
日程を以下にまとめましたのでご覧ください。
- 第1回:2017年3月26日(日)
- 第2回:2018年3月25日(日)
- 第3回:2019年3月17日(日)
- 第4回:2020年3月22日(日)
- 第5回:2022年3月27日(日)
- 第6回:2023年3月26日(日)
- 第7回:2024年3月24日(日)
この全7回の合格率と平均点を以下にまとめました。
なお、ねこ検定の合格率の情報はいくつかのサイトに掲載されていますが、この記事では、ねこ検定を実施している「ねこ検定実行委員会」の情報サイトの情報を参考にしています。
初級 | 中級 | 上級 | ||||
合格率 | 平均点 | 合格率 | 平均点 | 合格率 | 平均点 | |
第1回 | 97.1% | 82.1 | 95.1% | 70.4 | ― | ― |
第2回 | 90.6% | 81.3 | 50.2% | 68.6 | 24.9% | 61.6 |
第3回 | 88.6% | 80.7 | 46.6% | 67.8 | 46.2% | 65.9 |
第4回 | 81.2% | 77.5 | 53.4% | 68.1 | 43.7% | 66.1 |
第5回 | 85.0% | 80.7 | 56.6% | 67.3 | 47.5% | 65.2 |
第6回 | 82.7% | 79.3 | 53.5% | 66.6 | 43.6% | 63.8 |
第7回 | 79.0% | 78.2 | 53.9% | 70.1 | 58.5% | 70.2 |
ねこ検定では、初級、中級は誰でも受験できますが、上級を受験できるのは中級合格者のみです。
そのため第1回の検定試験では上級の試験は行われていないのでしょう。
上級レベルの実力がある方も中級から受験したため、中級の合格率95.1%と高いことが伺えます。
そして第2回の上級の合格率は24.9%と大幅に低くなっています。
過去問などの情報が無かったために、試験対策がしにくく、合格者が少なかったのかもしれませんね。
しかし第3回目以降は4割以上の合格率を維持し、第7回では58.5%という高い結果が出ています。
認定試験の回数が増すごとに過去問の情報が増え、傾向と対策が立てやすくなったのかもしれませんね。
合格点を目指すためには、上の章でご紹介したような過去問や模擬問題集での学習を強化すると良いでしょう。
上級の合格ラインは7割以上
合格率が低めの上級ですが、合格ラインはあまり高くありません。
ねこ検定の出題形式は4肢択一式。
制限時間は60分で100問を解く試験となっています。
そして初級、中級、上級すべて合格ラインは7割以上とされています。
他の猫資格を見ると、合格ライン8割程度のケースもあります。
7割以上は低めな感じがしますね。
それでも合格率が低いということは、やはり出題される内容が難しいということなのでしょう。
上級の難易度を確認するために、他の級と比較してみたいと思います。
級 | 猫知識レベル | おすすめな人 |
初級 | 基礎知識 | 愛猫とより良い関係を築きたい人 |
中級 | より深い知識 | 愛猫だけでなく周囲にも発信したい人 |
上級 | 専門的な知識 | 猫に関わる仕事・活動を目指したい人 |
このように同じねこ検定でも、級によって求められるレベルが違うことがわかりますね。
上級は、猫は愛猫のためだけでなく、猫関連の仕事に活かすことを目的にする方も多い傾向にあります。
より専門性が高い級であることを理解した上で、受験に臨みたいですね。
「愛猫のお世話に活かすことが目的だから難易度が低い級が良い」という方は、初級、中級を検討してみても良いでしょう。
中級、初級の問題集情報はこちらの記事「猫検定の中級過去問は?」「猫検定初級の練習問題や過去問は?」でご紹介しています。
ぜひ参考にしてくださいね。
猫資格(ねこ資格)上級の問題集・過去問は難易度が高い
今回はねこ検定の上級に焦点をあてて、問題集や過去問の情報をお伝えしてきました。
上級用の問題集や過去問はねこ検定公式から出ているため、試験対策に役立てることができるでしょう。
しかしその内容を見ると、「出題範囲が広い」「専門性が高い問題が多い」「出題スタイルがランダムなので難しい「時間内に解くのが難しい」ということがわかります。
さらに合格率も低く、やはり難易度が高い級であることは事実です。
しかしながら、最近の検定試験では合格率が上昇傾向であるため、過去問や模擬問題集を活用し試験対策している方が多いことも伺えます。
上級で合格点を取るためには、テキストを読むだけでなく、多くの問題を解きアウトプット学習にも力を入れる必要があるでしょう。