犬猫の基礎知識、健康管理、応急処置、しつけなど幅広い知識を身に着けるペットケアアドバイザー資格。
愛犬愛猫のために取得する方はもちろん、ペットに関わる仕事に活かすために取得する方もいます。
しかし「実際にどんな仕事に活かせるの?」「求人はある?」「年収・給料は?」など、疑問がある方もいるでしょう。
そこで今回の記事では、ペットケアアドバイザーの仕事内容について解説したいと思います。
ペットケアアドバイザーは、動物病院、動物介護センター、ペットショップ、ペットサロン、猫カフェなどで活かしやすい資格です。
具体的にどのような内容が活かしやすいのか、また求人情報や年収・給料についてもお伝えしたいと思います。
猫に関わる仕事に活かす資格としてペットケアアドバイザーを迷っている方も、仕事への活かし方が具体的にわかると、取得すべきかどうか判断できるでしょう。
ペットケアアドバイザー資格はどんな仕事に活かせる?
ペットブームの中、猫資格やペット資格にも注目が集まっています。
ペット業界や猫業界で働くなら、資格を取得して知識を身に付けようという方もいるのではないでしょうか。
特に、基礎から専門的な分野まで学ぶペットケアアドバイザーは、色々な仕事に活かせそうですよね。
しかし、以下のような疑問がある方も多いでしょう。
具体的に活かしやすい仕事の内容は?
ペットケアアドバイザーという資格名から、何となくいろいろな猫関連の仕事に活かせそうなイメージがありますよね。
しかし具体的にどんな内容の仕事に活かすのか曖昧なイメージしかないかもしれません。
ペットケアアドバイザーで学んだ知識は、学んだ知識をどんな仕事内容に活かせるのでしょうか。
求人はある?年収や給料はどれくらい?
また、学んだ知識が猫業界で活かしやすい資格でも、そもそも求人がない場合もあります。
すぐに就職するために資格を取ったのに役立たなかった…という失敗がないように、現状を把握しておきたいですよね。
さらに給料や年収も気になるところ。
ペットケアアドバイザーの資格を持ち仕事をしている方の収入はどれくらいなのでしょうか。
ペットケアアドバイザー資格を仕事に活かしたい方の中には、このような疑問がある方は多いのではないでしょうか。
次の章では、これらの疑問を解消するための情報をご紹介したいと思います。
ペットケアアドバイザー資格が活かせる5つの仕事内容
仕事に役立てるためにペットケアアドバイザー資格を取りたい方は、まず仕事内容を把握しておく必要がありますよね。
ペットケアアドバイザー資格は、どのような仕事に活かすことができるのでしょうか。
この資格が活かしやすいとされている仕事は主に以下の5つです。
- 動物病院
- 動物介護ホーム
- ペットショップ
- ペットサロン
- 猫カフェ
それぞれどのような仕事内容に活かすことができるのか見ていきましょう。
①動物病院
ペットケアアドバイザー資格の認定講座である「資格のキャリカレ」のペットケアアドバイザー資格講座。
この講座は、現役の獣医師・五十嵐眞一先生と動物病院での実務経験が豊富な日浦昌代先生が監修しています。
そのため、ペットの健康管理やしつけだけでなく、動物病院で求められる知識を学べるところが特徴です。
具体的には以下のような内容が、動物病院の現場で役立つでしょう。
- ペットの救急処置
- 採血・注射の保定など
- 病気・症状に関する知識
- 病気の治療・予防
このような知識をきちんと学ぶので、現場で慌てることなく自信をもって対応できるでしょう。
また、ペットケアアドバイザー資格講座では、ペットケアアドバイザーだけでなく「上級ペットケアアドバイザー」資格を目指すこともできます。
動物病院で活かしたい方は、上級ペットケアアドバイザーの資格もおすすめです。
②動物介護ホーム
介護が必要になったシニア犬猫を飼い主に代わってお世話する動物介護ホーム。
全国で増加傾向にあると言われています。
ペットケアアドバイザーは高齢ペットのケアの仕事にも活かしやすい資格です。
ペットケアアドバイザー資格講座では、高齢ペットのための医療知識やスキルを学びます。
具体的には、以下のような内容です。
- 老いのサインの見分け方
- 認知症の犬猫の対応
- 運動や排泄のサポート
- フードの選び方
- ペットの終末ケア
このように介護に関する知識、老化に関する知識などを学ぶため、動物介護ホームでのお世話に役立てることができるでしょう。
③ペットショップ
ペットショップでは、「動物のお世話」「販売」「グルーミング」「商品管理」「清掃」「お客様へのアドバイス」など幅広い業務があります。
その中でも重要なことは、お客様へのアドバイスです。
販売するペットの飼育についてきめ細やかなアドバイスができれば、お客様の満足度はぐんと上がるでしょう。
ペットケアアドバイザー資格講座では、正しい犬猫知識や病気に関する専門的な知識、しつけやグルーミングなど、犬猫を飼う上で必要な知識を一通り学びます。
これからペットを飼うお客様に的確なアドバイスができるでしょう。
ペットケアアドバイザー資格保持者として専門的な目線から情報提供ができれば、お客様に喜ばれますね。
④ペットサロン
最近のペットサロンは、飼い主とペットのニーズに応えるために、様々なサービスを提供しています。
トリミングだけでなくマッサージなどのグルーミングや癒し効果のあるアロマセラピーなどがあるサロンが人気です。
ペットケアアドバイザー資格講座は、ペットケアアドバイザー資格の他に、「ペットセラピスト」を目指すことも可能です。
ペットサロンでペットのお手入れをする時に、そのスキルが役立つでしょう。
また、トリミングの度に、ペットの健康状態をチェックするのもペットサロンの大事な仕事の1つです。
ペットケアアドバイザー資格では動物の病気や、病気のサインについてきちんと勉強するので、健康状態を確認する際にも役立つでしょう。
飼い主に的確なアドバイスができれば、信頼してもらえて、次の仕事に繋がるかもしれませんね。
⑤猫カフェ
猫好きならみんなが憧れる猫カフェの仕事。
可愛い猫たちに囲まれて働くことは楽しい反面、複数の猫たちのお世話をするのは大変な仕事でもあります。
複数の猫が共同生活をしているため、猫1匹1匹の健康管理や伝染病予防をすることが大事です。
ペットケアアドバイザーは犬猫の知識を学ぶ資格ですが、「猫の健康に関する基礎知識と伝染病」という猫だけに特化した勉強もします。
症状からわかる猫の病気や、緊急事態の対処法など、猫の健康に関わる知識を学ぶので、猫カフェの仕事に活かせるでしょう。
猫カフェのスタッフとして働く時だけでなく、猫カフェを経営する時でも、自信をもって業務に取り組めますね。
このように、ペットケアアドバイザー資格はペット関連の仕事や猫に関わる仕事に活かすことができるでしょう。
自分のペットのお世話に活かすための初心者向けのペット資格が多い中、ペットケアアドバイザー資格は獣医師監修資格ということもあり、専門的な部分まで学ぶことができます。
犬猫に関わるペット業界や動物病院でも十分に活かせる資格と言えるでしょう。
ペットケアアドバイザーの求人・年収給料情報
ペットケアアドバイザー資格は仕事に活かしやすい資格であることがおわかりいただけたと思います。
しかし問題は、求人があるか、就職できるかということですよね。
さらに就職後の年収や給料事情も気になるところです。
ここからは、ペットケアアドバイザー資格の「求人」「給料」について深掘りしたいと思います。
ペットケアアドバイザー資格限定の求人はない
ペットケアアドバイザー資格は、獣医師や愛玩動物看護師のような国家資格ではなく民間資格です。
そのため、ペットケアアドバイザー資格限定の求人は基本的にありません。
大手求人サイト等の情報をくまなく探しましたが、ペットケアアドバイザー資格に限定した求人情報は見つかりませんでした。
しかしながら、ペットショップ、猫カフェの求人情報の中に「有資格者歓迎」と書かれているものもあります。
そのような求人を出している会社の場合は、ペットケアアドバイザー資格を活かせるかもしれませんね。
履歴書に書くことは可能
ペットケアアドバイザー資格は、持っているだけで就職・転職が有利になるものではありません。
しかし履歴書に書くことはできます。
どのような資格なのか、どんなことを学んだの等を、履歴書や面接の中でアピールすることはできるでしょう。
上の章でご紹介したような仕事の場合には、有資格者であることが優遇されるかもしれませんね。
資格のキャリカレのサポートサービスがおすすめ
ペットケアアドバイザー資格は履歴書に書き、就活でアピール材料に使える資格です。
しかし「ペット業界はよくわからない」「どうやって資格をアピールしたらよいかわからない」と不安な方もいるでしょう。
そんな方におすすめなのが、就職・転職サポートサービスです。
ペットケアアドバイザー資格は、資格のキャリカレの認定講座を受講して取得を目指します。
資格のキャリカレは、資格を取って終わりではなく、就職・転職までサポートしてくれるのが特徴です。
動物病院やペット業界に就職して資格を活かしたい方は、このサポートサービスを賢く活用しましょう。
専属キャリアコーディネーターが、以下のようなサポートをしてくれます。
- 要望に合わせた求人情報の提供
- 職務経歴書の書き方
- 面接のコツ
さらに「専用キャリア支援サイト」では、希望する職種の求人情報やセミナー情報を検索できたり、就職・転職に役立つコラムなどを見ることもできます。
ペットケアアドバイザー資格を取って、就職・転職したい方は、資格のキャリカレの就職・転職サポートサービスの内容をチェックしておくと良いでしょう。
年収給料は職種によってバラつきがある
次にペットケアアドバイザーの収入について見ていきましょう。
結論から申し上げますと、ペットケアアドバイザー資格を持っていても、働く職種によって金額にバラつきがあります。
そのため「ペットケアアドバイザーの年収は〇円」と明確に言うことはできません。
参考として、上の章でご紹介した仕事の年収の平均をまとめてみました。
- 動物病院(動物看護師):約306万円
- 動物介護ホーム:約180万円
- ペットショップ(正社員):約320万円
- ペットサロン(トリマー):約280万円
- 猫カフェ(正社員):約300万円
地域や雇用形態によって異なる場合が多いため、この年収はあくまでも目安として見ていただければと思います。
アルバイトやパートの場合は、平均時給は1,000円前後が相場とされています。
日本人の平均年収より低い
国税庁の最新情報(2024年7月時点)※1年を通じて勤務した給与所得者 によると、日本人の平均給与は461万円となっています。
この額と比べると、ペットケアアドバイザー資格が活かせる仕事の年収は低いと言えるでしょう。
ただし、ペットサロンや猫カフェなどを独立開業した場合には、さらに年収が上がる場合もあります。
もちろん雇われて働く場合よりも、収入が減る場合もありますが、可能性を広げたい方は、開業を考えても良いかもしれませんね。
開業サポートがおすすめ
資格のキャリカレでは、就職・転職サポートだけでなく、開業サポートも行っています。
その内容は、独立開業を目指す方に向けた「ホームページ制作の支援」です。
ホームページ作りに必要なテンプレートが無料でもらえて、開業に役立つ情報も一緒にもらえるのでおすすめです。
開業する際にホームページ作成は必須ですよね。
受講者は無料で受けられるサービスなので賢く活用しましょう。
ペットケアアドバイザー仕事に活かしやすい資格内容
今回はペットケアアドバイザーを仕事に活かしたい方に向けた情報をお伝えしてきました。
犬猫について基礎から専門的な分野まで学ぶ資格なので、動物病院やペット業界で活かすことができるでしょう。
特に動物介護ホーム、ペットショップ、ペットサロン、猫カフェで役立つ資格と言えます。
ただし、求人があるわけではなく、資格を持っているだけで就職が有利になるわけではありませんのでご注意ください。
また、収入の面でも、平均を上回る年収は期待できないという難点があるでしょう。
ただし、独立開業した際には、資格を活かして年収アップが叶う可能性はあります。
仕事に活かすためにペットケアアドバイザー資格取得を目指す場合は、このような実情も考慮し、目標を持って取り組むと良いでしょう。