猫に関するお手入れ、繁殖、出産、看護学、歴史など幅広い知識を学べる「キャットケアスペシャリスト」資格。
専門性の高い資格なので、仕事に活かすために取得したいという方も多いでしょう。
しかし「どんな仕事に活かせるの?」「就職に有利?」「求人はある?」「給料は?」など疑問もありますよね。
そこで今回の記事では、キャットケアスペシャリストの仕事について深堀したいと思います。
結論から申し上げますと、資格があるだけで就職に有利になることは難しく、キャットケアスペシャリスト限定の求人は基本的にありません。
ただし、幅広い仕事に活かすことができる資格と言えるでしょう。
給料は日本人の平均給料よりやや低め。しかし開業する場合は年収アップが期待できる場合もあるでしょう。
キャットケアスペシャリスト資格の取得を迷っている方も、どんな活かし方があるのかがわかると、取得するメリットがあるのか見極められるでしょう。
キャットケアスペシャリスト資格はどんな仕事に活かせる?
猫好きな方から人気を集めている猫資格。
猫資格を取得して、愛猫のお世話に活かす方が増えています。
しかしそれだけではなく、猫に関わる仕事をする上でこの資格を活かしたいという方もいるでしょう。
しかし、具体的にどんな仕事に活かせるのかがわかりにくいですよね。
以下のような疑問がある方は多いのではないでしょうか。
キャットケアスペシャリスト資格は就職に有利?求人はある?
資格を取って就職や転職に役立てたい方は多いでしょう。
キャットケアスペシャリストのような専門性の高い資格なら、就活の役に立ちそうですよね。
また、キャットケアスペシャリストに対する求人はあるのでしょうか。
キャットケアスペシャリストの給料はどれくらい?
資格を取るためには、時間もお金もかかりますよね。
しかし、資格を活かして給料アップが期待できるなら、取得する価値はあるでしょう。
キャットケアスペシャリストの給料はどれくらいなのか、大体の相場を知っておきたいですよね。
またキャットケアスペシャリストとして開業する場合には、どれくらいの収入が見込めるのでしょうか。
仕事に活かすことを前提でキャットケアスペシャリスト資格を検討していると、このような疑問が出てきますよね。
次の章では、キャットケアスペシャリストの仕事事情について詳しく解説したいと思います。
キャットスペシャリスト資格が活かしやすい7つの仕事
ここからは、「キャットケアスペシャリスト資格はどんな仕事に活かせる?」の疑問について考えます。
猫資格を取る目的は、「愛猫のお世話に活かすため」「猫関連の仕事に活かすため」の2つに分かれるでしょう。
キャットケアスペシャリストは専門性が高いこともあり、仕事に活かしたい方は多いと思います。
しかしどんな仕事に活かせるかが問題ですよね。
キャットケアスペシャリストが活かしやすい仕事としては、以下が挙げられます。
- ペットショップ
- ペットホテル
- ペットサロン
- 動物病院
- 猫のブリーダー
- 猫カフェ
- 猫専門のペットシッター
このように、様々な猫関連の仕事で活躍できる資格と言えます。
それでは1つずつご紹介してきますね。
①ペットショップ
猫好きの方にとってペットショップは憧れの仕事の1つかもしれませんね。
最近は猫を専門に扱うペットショップもあります。
しかしペットショップの仕事は、猫が好きというだけで務まるものではありません。
ペットショップ店員の仕事内容は、「動物のお世話」「販売」「グルーミング」「商品管理」「清掃」など多岐に渡ります。
キャットケアスペシャリストは猫のお世話について基礎から応用までしっかり学びます。グルーミングの知識も身に着けるので、ペットショップでの仕事に活かしやすいでしょう。
また新しい飼い主への販売する際にも、キャットケアスペシャリストの専門的な知識があれば、的確なアドバイスができます。
猫のお世話方法やしつけなど、専門的な目線から説明ができれば喜ばれるでしょう。
キャットケアスペシャリストの勉強で学んだ知識があれば、職場でのスキルアップも目指せるでしょう。
②ペットホテル
旅行や出張で家を空けることが多いけれど猫を飼いたいという方が増えています。
そのため、猫を預かるペットホテルの需要も増えつつあります。
ただし、誰でもペットホテルのスタッフになれるわけではありません。
ペットホテルにやってくる猫たちは、飼い主を離れ、さらに慣れない場所で過ごすというダブルのストレスを抱えています。
そんな猫たちに的確なお世話をすることが求められるのです。
キャットケアスペシャリスト資格を取るためには、正しいお手入れ方法から看護学まで身に着けるので、自信を持ってお世話ができるでしょう。
またキャットケアスペシャリストの勉強をするヒューマンアカデミーの通信講座では、「キャットシッター資格」も同時に取ることができます。
キャットシッターとしての知識もペットホテルでは大いに役立つでしょう。
③ペットサロン
犬と比べてきれい好きな猫は、特別なケアは不要だと思われがちですが、実はセルフケアでは不十分な場合が多いと言われています。
猫を飼う人が増える今日では、猫専門のトリミングサロンも増えてきています。
そんなペットサロンでもキャットケアスペシャリスト資格を活かすことができるでしょう。
ペットサロンで必要なのはトリミングのスキルだけではありません。
ペットの健康状態をチェックしたり、飼い主との信頼関係を築くことも大事な仕事です。
猫を知り尽くしたキャットケアスペシャリスト資格があれば、猫の健康状態のチェックができて、飼い主にも的確なアドバイスができるでしょう。
ペットにも飼い主にも寄り添ったサービスが提供できますね。
④動物病院
最近は動物病院も猫専門の病院が増えていますよね。
動物病院で動物看護師の仕事をする場合には、国家資格の「愛玩動物看護師」が必要になります。
しかし助手やサポートスタッフとして働く場合には特に資格がなくても働くことが可能です。
とは言っても、病院は様々な種類の猫がやってきますし、症状も様々ですので、何も知識がない状態で猫たちの対応をするのは難しいでしょう。
キャットケアスペシャリストを取るためには、猫のお手入れだけでなく看護学をきちんと勉強します。
その知識は動物病院で役立てることができるでしょう。
正しい知識を持っていれば自信を持って取り組むことができ、やりがいにも繋がりますね。
⑤猫のブリーダー
キャットケアスペシャリスト資格は猫ブリーダーを目指す方にもおすすめの資格です。
猫の「繁殖」「飼育」「販売」を行う猫ブリーダーの仕事は、キャットケアスペシャリスト資格の知識が活かしやすいと言えます。
この資格を取るためには、猫の日常の飼育方法のほか、猫の繁殖や出産に関する知識も体系的に学びます。
犬猫向けのブリーダー資格とは違い、猫に特化した知識に限定されているので、より深く学ぶことができるでしょう。
また、猫ブームが続く中、質の悪いブリーダーの存在があるのも事実です。
猫を飼う方は劣悪なブリーダーに当たらないように、様々な見極めをするでしょう。
キャットケアスペシャリストの資格があれば、優良ブリーダーとして認められやすいメリットもありますね。
⑥猫カフェ
猫カフェの仕事に憧れている猫好きの方も多いでしょう。
可愛い猫に囲まれて働くことができたら最高ですよね。
しかし実際には「猫が好きだから」だけで務まる仕事ではありません。
複数の猫が共同生活をする猫カフェでは、猫1匹1匹の健康管理や精神的なケアが求められます。
キャットケアスペシャリストの勉強では、猫の生態、病気、グルーミングなどお世話にかかわることをトータル的に学びます。
正しい知識を持って猫に接することができるので、猫カフェでスタッフとして働く際には重宝されるでしょう。
また猫カフェを開業する際にも役立ちますね。
⑦猫専門のペットシッター
キャットケアスペシャリストの資格を取るためには、認定講座になっているヒューマンアカデミーの通信講座を受講する必要があります。
そしてこの講座では、キャットケアスペシャリストの資格だけでなく「キャットシッター」の資格も同時に取得可能です。
猫を飼う人が犬を飼う人より多いとされる日本では、猫専門のペットシッターの需要が増えつつあると言われています。
しかし実際には犬猫のペットシッターが多いのが現状です。
犬猫のペットシッター資格ではなく、猫に特化したキャットシッター資格があれば、活躍の場を広げることができるでしょう。
働き方としては、ペットシッターのサービス会社に勤務するか、個人のペットシッターとして開業する方法があります。
キャットシッターはお店を構える必要がないため、設備投資をせずに開業できる手軽さが人気です。
キャットスペシャリスト資格は就職に有利にはなりにくい
キャットケアスペシャリストの資格がどんな仕事に活かしやすいのかご紹介してきました。
様々な仕事で活躍できる資格であることがおわかりいただけたと思います。
次に「キャットケアスペシャリスト資格は就職に有利?求人はある?」の疑問に答えていきたいと思います。
就職・転職に直結する資格ではない
キャットケアスペシャリストの資格は獣医師や愛玩動物看護師のような国家資格ではなく民間資格です。
そのため、残念ながら取得しただけで就職・転職に直結する資格ではありません。
取得したからと言って、すぐに就職できるわけではないことは心得ておきましょう。
キャットケアスペシャリスト限定の求人はない
またキャットケアスペシャリストへの求人も基本的にありません。
大手求人サイト等の情報も隅々まで探しましたが、キャットケアスペシャリストに限定した求人情報はありませんでした。
しかしペットショップの求人情報の「活かせる資格」の欄に、キャットケアスペシャリストが含まれているものはありました。
ただし、ペットショップ、猫カフェ、ペットシッターの求人情報の中に「有資格者歓迎」と書かれているものもありました。
キャットケアスペシャリスト資格は、就職において全く意味が無いというわけではないでしょう。
履歴書に書いてアピールすることは可能
キャットケアスペシャリスト資格は就職する際に有利になるとは限りません。
しかし履歴書に書くことは可能ですので、資格取得をアピールすることはできるでしょう。
上の章でご紹介したような仕事への就職活動をする場合には、学んできた知識をどう活かせるのか、どう活かしたいか等をアピールすることができます。
猫知識を極めるために勉強し、頑張って資格を取ったこともアピール材料になるかもしれませんね。
ヒューマンアカデミーの就職サポートがおすすめ
キャットケアスペシャリストはヒューマンアカデミーの通信で勉強し資格取得を目指します。
そしてこのヒューマンアカデミーでは、受講生に向けたペット業界の求人案内を行っています。
また、猫に特化した求人情報を知りたい場合は、直接問い合わせることも可能です。
さらに、履歴書の書き方、面接などへのアドバイスをもらうこともできます。
就職サポートを受けたい方は、ぜひヒューマンアカデミーの就職サポートを利用しましょう。
ヒューマンアカデミーの通信講座については、こちらの記事「キャットケアスペシャリストは本で独学OK?勉強スタイルを解説」では、通信講座での勉強について解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
キャットケアスペシャリスト資格の給料は?就職・開業の現状
ここまで、キャットケアスペシャリスト資格が活かしやすい仕事、就職や求人の現状についてお伝えしてきました。
最後に「キャットケアスペシャリストの給料はどれくらい?」の疑問ついて考えたいと思います。
キャットケアスペシャリストの給料は平均より少ない
キャットケアスペシャリストの就職先は、上の章でご紹介したように幅広いため、明確な給料の平均を算出することはできません。
アルバイトを正社員によっても給料は大幅に違いますし、アルバイトでも勤務する時間によってバラつきがあるでしょう。
ここではあくまでも目安としての給料の金額をお伝えしたいと思います。
キャットケアスペシャリストの平均年収は約315万円だと言われています。
この金額は日本人の平均年収より低いと言えます。
国税庁の最新情報(2024年7月時点)によると、日本人の平均給与は461万円となっています。
ただしキャットケアスペシャリストの中でも勤続年数が長い場合や、役職についている方の場合はもっと高くなるでしょう。
副業として開業する場合の給料
キャットケアスペシャリストの資格を取って独立開業したい方もいるでしょう。
現在の仕事を続けながら副業として始めたい方も多いと思います。
例えばキャットシッターの相場は1件あたり2,500~3,000円と言われています。
1件あたりの時間は1~2時間なので、1日に数件こなすことは可能です。
週末だけキャットシッターの仕事をした場合、10万円程度の収入が見込めるかもしれませんね。
ヒューマンアカデミーの開業サポートがおすすめ
ヒューマンアカデミーでは、就職サポートだけでなく開業サポートも行っています。
日本ペット技能検定協会主催の「ペットビジネス独立開業セミナー」に無料で参加することができたり、個別の開業相談もできます。
ヒューマンアカデミーの通信講座はただ学びの場を提供するだけでなく、資格取得後の就職、開業までサポートしてくれるのが特徴です。
最新のサポート情報はヒューマンアカデミーの通信講座の公式サイトで確認できますのでチェックしてみてくださいね。
キャットケアスペシャリストは仕事に活かしやすい資格
今回は、キャットケアスペシャリスト資格は「どんな仕事に活かせるか」「就職に有利か」「求人はあるか」「給料はどれくらいか」について考えてきました。
この資格はペットショップ、ペットホテル、ペットサロン、動物病院、猫ブリーダー、猫カフェ、ペットシッターなど幅広い仕事に活かすことができます。
履歴書に書いただけで有利になる資格ではなく、求人情報もありません。
しかし、就職の際のアピール材料にはなるでしょう。
給料については、平均よりやや低いことが予想されますが、副業として賢く稼ぐという方法もあります。
仕事に活かすためにキャットケアスペシャリストを取りたい方は、今回ご紹介した内容を参考にしていただき、自分にとって取るメリットがあるか判断してみてくださいね。