※当サイトではアフィリエイト広告を利用して商品を紹介しています。
猫ブリーダーに必要な動物取扱責任資格とは?注意点や条件を満たす猫資格

猫ブリーダーに必要な動物取扱責任資格とは?注意点や条件を満たす猫資格を解説

犬より猫を飼っている人のほうが多いと言われている日本。

猫関連の仕事も注目されており、猫ブリーダーの仕事もその1つです。

ブリーダーの仕事を始めたいと模索している方もいるでしょう。

ただし猫ブリーダーになるためには、いくつか条件があります。

特に「動物取扱責任者資格」に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、猫に関わる仕事を開業する時に必須となる動物取扱責任者資格について解説したいと思います。

動物取扱責任者の資格を満たすためには、どのような条件をクリアする必要があるのか、また要件を満たす猫資格についてもご紹介します。

動物取扱責任者の資格がよくわからない方も資格内容をきちんと把握すれば、スムーズに猫ブリーダーを開業に向けて前進できるはずです。

猫ブリーダーを開業するための動物取扱責任者資格とは?

猫ブリーダーを開業するための動物取扱責任者資格とは?

猫ブリーダーになるために特別な資格は必要ありません。

スタッフとして会社に就職して働く際には特別な資格の取得は不要です。

しかし自分で開業して猫ブリーダーの仕事をする場合には「動物取扱責任者の資格」が必要になります。

そこで疑問に思うのが、以下のような内容ではないでしょうか。

どんな資格なのかわかりにくい

ペットビジネスを始める時に必要となる動物取扱責任者の資格ですが、どんな資格なのかわかりにくいですよね。

ネットで調べてみてもよくわからない…という方もいるのではないでしょう。

また2020年6月に施行された動物愛護管理法の改正により、動物取扱責任者の選定要件が変更になっています。

これよって、さらに混乱している方もいるでしょう。

具体的にどんな猫資格が必要?

「動物取扱責任者資格」は独立した資格ではありません。

登録申請に必要な要件です。

そしてその必要な要件の1つに猫に関する資格があります。

各都道府県によって異なる場合もあるので、慎重に資格選びをしなければなりません。

その資格とは具体的にどんな資格なのでしょうか。

これがわからないと、実際にどの資格を取れば良いかわからず、行動を起こすことができません。

 

このように、動物取扱責任者の資格を取りたいと思っても、わかりにくい部分が多いですよね。

次の章ではこのような疑問を解消するために、動物取扱責任者の資格についてわかりやすくご説明したいと思います。

猫ブリーダー開業に必要な動物取扱責任者資格を解説

猫ブリーダー開業に必要な動物取扱責任者資格を解説

猫ブリーダーとして開業するためには、第一種動物取扱業に登録する必要があります。

都道府県知事や、政令市の長へ許可をもらう申請を行わなければなりません。

その登録に必要なのが動物取扱責任者資格です。

ここからは、この動物取扱責任者の資格について詳しく解説します。

わかりにくい部分が多い動物取扱責任者の資格ですが、以下のようなポイントをおさえていただくとわかりやすいかと思います。

  • 独立した資格ではない
  • 要件を満たす方法は4つ
  • 要件は改正されているので注意

それでは1つずつ詳しくご説明していきますね。

動物取扱責任者は独立した資格ではない

はじめに覚えておきたいことは「動物取扱責任者」は独立した資格ではないということです。

認定試験を受けると動物取扱責任者の資格が取れるというものではありません。

動物取扱責任者は「第一種動物取扱業の登録申請に必要な条件」です。

まずはこの点をきちんと理解しておきましょう。

動物取扱責任者の要件を満たす方法は4つ

動物取扱責任者の資格を取得するためには、以下4つのうち1つに該当している必要があります。

  1. 獣医師
  2. 愛玩動物看護師
  3. 半年以上の実務経験と所定の学校の卒業
  4. 半年以上の実務経験と所定の資格等の取得

詳しく見ていきましょう。

①獣医師

獣医師は国家資格です。

指定科目のある大学などで勉強し、国家試験を受け、合格する必要があります。

②愛玩動物看護師

愛玩動物看護師は、以前は民間団体による認定資格でした。

しかし2019年6月に制定された愛玩動物看護師法により、動物看護師は国家資格となっています。

取得するためには指定科目のある大学などで勉強し、国家試験を受ける必要があります。

③半年以上の実務経験と所定の学校の卒業

実務経験については③④合わせて後述したいと思います。

所定の学校とはどのような学校が該当するのでしょうか。

「営もうとする第一種動物取扱業の種別に係る知識及び技術について一年間以上教育する学校その他の教育機関」とされています。

少しわかりにくいかもしれませんね。

まず「第一種動物取扱業の種別」についてご説明しましょう。

第一種動物取扱業は7つの種類に分かれています。

以下にまとめましたのでご覧ください。

営もうとする動物取扱業の種別 業種の例
①販売 ペットショップ、ブリーダーなど
②保管 ペットホテル、ペットシッター、トリマーなど
③貸出し ペットレンタル業者
④訓練 訓練、調教業者、出張訓練業者など
⑤展示 動物園、水族館、乗馬施設など
⑥競りあっせん業 会場を設けて行う動物オークションなど
⑦譲受飼養業 老猫ホームなど

猫ブリーダーは①の「販売」になります。

ですので「販売に係る知識及び技術について一年間以上教育する学校その他の教育機関」を卒業している必要があるということですね。

④半年以上の実務経験と所定の資格等の取得

こちらも実務経験については後述したいと思います。

「所定の資格等」とはどのようなものが該当するのでしょうか。

「営もうとする動物取扱業の種別に係る知識と技術を習得していることの証明」とされています。

もう一度上表をご覧ください。

猫ブリーダーは「販売」になりますので、販売に関わるような動物資格の取得が必要ということになりますね

実務経験とは?

「③卒業」「④資格」の条件にプラスされているのが「半年以上の実務経験」です。

学校や資格の条件はクリアできるけれど、この実務経験がネックになる方は多いでしょう。

具体的な内容は、「営もうとする第一種動物取扱業の種別に係る半年間以上の実務経験」となっています。

上表でご説明したように、猫ブリーダーは第一種動物取扱業の「販売」の区分になります。

「販売」の業種で半年以上働くことが条件です。

そして常勤として勤務していることも条件になっています。

「アルバイトやパートで週に1、2回だけ働いている」というのはNGということですね。

ただし自治体によっては緩和措置があるケースも見られます。

「営もうとする第一種動物取扱業の種別で実務経験と同等と認められる1年以上の飼養に従事した経験」が半年以上の実務経験の代わりになる場合があります。

例えば以下のようなものが当てはまります。

  • 非常勤のアルバイトやパートで1年以上勤務した経験
  • ボランティア団体等でその動物の飼養に1年以上携わった経験

このような経験がある場合には「半年以上の実務経験と同等」と認められるということですね。

詳しくは各都道府県に確認が必要

前述したように動物取扱責任者のルールは各都道府県にごとに定められています。

ここまでお伝えした情報は多くの自治体が当てはまる内容ではありますが、自治体によって若干内容が変わる場合があります。

確かな情報を得るためには、まずは各都道府県の情報をチェックしてみてくださいね。

「動物取扱責任者 〇〇(地域名)」などでネット検索すると、各都道府県の公式サイトが出てくると思います。

動物取扱責任者の要件は改正された

動物取扱責任者の内容がわかりにくい理由は、最近になって要件が改正されたからでしょう。

2019年6月1日施行の改正動物愛護管理法によって、動物取扱責任者の資格要件が変わりました。

改定前の要件は以下です。

  1. 獣医師
  2. 愛玩動物看護師
  3. 所定の学校の卒業
  4. 所定の資格等の取得

改定後の要件は以下になります。

  1. 獣医師
  2. 愛玩動物看護師
  3. 半年以上の実務経験と所定の学校の卒業
  4. 半年以上の実務経験と所定の資格等の取得

改定前は獣医師、愛玩動物看護師ではない方の場合、③学校、④資格のいずれかの条件をクリアすればOKでした。

しかし現在は「半年の実務経験」が加わっていますのでご注意ください。

このように動物取扱責任者の要件を厳しくすることで、一部の悪質業者の排除や、動物取扱業の全般的な底上げを目的としています。

猫ブリーダーに必要な動物取扱責任者の条件を満たす猫資格を解説

猫ブリーダー開業に必要な動物取扱責任者資格を解説

ここまで猫ブリーダーに必要な動物取扱責任者とは何か、資格を取るための条件についてご説明してきました。

動物取扱責任者への理解が深まってきたと思います。

つまり、獣医師、愛玩動物看護師の資格や、動物関係の学校に通ったことがない方は、「所定の資格の取得」が必要になるということですね。

実務経験がない方は、それと並行して実務経験の条件も満たすようにしましょう。

ここからはこの「所定の資格」について解説したいと思います。

各都道府県に認められている資格

動物取扱責任者の要件の1つにある所定の資格等とは、「営もうとする動物取扱業の種別に係る知識と技術を習得していることの証明」となっています。

猫ブリーダーの仕事は「販売」の種別に含まれますので、販売に関係した資格を取得するということですね。

具体的にどのような資格が当てはまるのでしょうか。

それは各自治体が動物取扱責任者の資格を得るための「動物に関する資格」として認めているものです。

「動物取扱責任者 〇〇(地域名)」でネット検索すると、「〇〇市が認めている資格一覧」などの形で出てくるでしょう。

ここでは環境省が「知識および技術を習得していることの証明」として認めている資格をご紹介したいと思います。

各自治体が「販売に係る資格」として認めている資格も大体以下の資格が含まれていますので参考になるでしょう。

資格名 認定団体
愛犬飼育管理士 社団法人ジャパンケネルクラブ
家庭動物管理士 一般社団法人全国ペット協会
愛玩動物飼養管理士(1級・2級) 公益社団法人日本愛玩動物協会
小動物飼養販売管理士 協同組合ペット・サービスグループ(PSG)
JAHA 認定家庭犬しつけインストラクター 公益社団法人日本動物病院福祉協会
動物看護士(3 級) 公益社団法人日本動物病院福祉協会
動物介在福祉士(初級、中級、上級、教師) 一般社団法人全日本動物専門教育協会
動物看護師(初級、中級、上級、教師) 一般社団法人全日本動物専門教育協会
家庭犬訓練士(初級、中級、上級、教師) 一般社団法人全日本動物専門教育協会
動物取扱士(3 級) NPO 法人九州鳥獣保護協会
トリマー(初級、中級、上級、教師) 一般社団法人全日本動物専門教育協会
愛護動物取扱管理士 社団法人新潟県動物愛護協会
競技別指導者資格馬術コーチ 財団法人日本体育協会
競技別指導者資格馬術指導員 財団法人日本体育協会
競技別指導者資格馬術上級コーチ 財団法人日本体育協会
公認馬術指導者資格コーチ 財団法人日本体育協会
公認馬術指導者資格指導者 財団法人日本体育協会
乗馬指導者資格(初級) 社団法人全国乗馬倶楽部振興協会
乗馬指導者資格(中級) 社団法人全国乗馬倶楽部振興協会
地方競馬教養センター騎手過程修了者 地方共同法人 地方競馬全国協会
調教師 地方共同法人 地方競馬全国協会
実験動物技術者(2 級) 社団法人日本実験動物協会

猫以外の資格は注意が必要

非常に多くの資格が含まれていることがおわかりいただけたと思います。

しかしお気付きのように、「猫と関係のない動物」も多いことがわかりますよね。

そのような資格は注意が必要です。

自治体によっては「猫ブリーダーのためなら、猫に関わる資格しか認めない」というケースもあります。

せっかく勉強して取得したのに、申請する段階になって認められないことが発覚したらガッカリですよね、

事前に各都道府県に確認を取るようにしましょう。

もちろん自治体によっては猫資格以外でもOKの場合もあります。

例えば埼玉県では取り扱う動物種は限定されていません。

「愛犬飼育管理士」が猫販売の動物取扱責任者となることも可能ということです。

ただし、このようなケースは稀だと思っておいたほうが良いでしょう。

猫ブリーダーの動物取扱責任者資格におすすめ3つの猫資格

猫ブリーダー開業のために「動物取扱責任者の要件を満たす資格」を取る場合、猫に関わる資格がおすすめです。

前述したように、自治体によっては猫と関係ない動物資格は猫ブリーダーの動物取扱責任者の要件として認められない場合があるからです。

また猫以外の資格が認められる自治体の場合でも、猫資格がおすすめ。

猫ブリーダーの仕事をするためには、猫に関する基礎的な知識から専門的な知識まで幅広く身に着けることが必要です。

猫に関する資格なら、そのような知識を体系的に学ぶことができます。

ただ動物取扱責任者の要件を満たすためだけでなく、猫ブリーダーの仕事に役立てることを考えて資格を選ぶと良いでしょう。

具体的には、以下3つのような資格が猫ブリーダーの動物取扱責任者の要件に認められることが多い資格です。

  • 家庭動物管理士
  • 愛玩動物飼養管理士(1級・2級)
  • 小動物飼養販売管理士

どんなことを学ぶ資格なのか見ていきましょう。

愛玩動物飼養管理士(1級・2級)

愛玩動物飼養管理士

資格名 愛玩動物飼養管理士
認定機関 日本愛玩動物協会
学習方法 日本愛玩動物協会の通信講座
学習期間目安 6~8ヶ月
受講受験料 ・2級:32,000円
・1級:34,000円
受験資格 ・2級:満15歳以上の者
・1級:2級愛玩動物飼養管理士の資格を有する者
受験方法 会場試験
認定登録料
2級:8,000円
1級:20,000円
合格基準 得点率80%前後
試験日程 年に2回(2月、11月)
注意点 ・試験のハードルが高い
・猫に特化した資格ではない

ペットの正しい飼い方の知識や、動物関係法令、動物愛護の精神などを世間に広めるためのペットの専門家であることを認める「愛玩動物飼養管理士」資格。

1級と2級があり、2級を取得すると1級が受けられるようになります。

テキスト勉強とスクーリング(オンライン)で勉強した後、会場にて試験を受ける流れです。

課題を提出する「実力判断表」が送られてきますので、実力や弱点を把握し、試験対策ができるでしょう。

・学ぶ内容は?
愛玩動物飼養管理士の資格を取るためには、以下のようなことを学びます。

  • 犬や猫、鳥・小動物・爬虫類の習性や飼い方
  • 動物のしつけ
  • ペットの食事
  • 人と動物の関係学
  • 人とペットとの共生のための生活環境
  • 動物関係法令

このようにペットに関する知識を網羅的に学習し、動物関係法令なども学びます。

猫ブリーダーとして身に着けたい動物愛護、動物の飼養管理など幅広く学べるおすすめ資格です。

ブリーダー開業のための資格を探す場合は、まずはこの資格から検討してみると良いでしょう。

 

詳しい内容を知りたい方は無料の資料請求がおすすめです。

公式サイトから簡単に申し込めますのでチェックしてみてくださいね。

愛玩動物飼養管理士の詳しい内容はこちらの記事「愛玩動物飼養管理士とはどんな資格?内容や意味・取り方」も参考になると思いますので、ぜひご覧ください。

家庭動物管理士

家庭動物管理士

資格名 家庭動物管理士
認定機関 一般社団法人全国ペット協会
学習方法 テキスト勉強+スクーリング
学習期間目安 2~3ヶ月
受講受験料 20,000円
受験資格 ・ペット動物販売店等で働いている者又は働くことを希望している者
・飼養動物に関する学校その他教育機関を卒業した者及び卒業見込みの者
・ペット動物などに関する資格を有している者
受験方法 会場試験
受験料(税込) 10,000円
登録料
10,000円
合格基準 非公開
試験日程 2024年5月24日、8月(それ以降は未定)

ペットを育成するプロであることを認める「家庭動物管理士」資格。

一般社団法人全国ペット協会が認定機関の民間資格です。

資格取得者が31,000人を超える人気資格となっています。

2、3級に分かれていますが、現在2級はありません。

取得方法は自宅で学習した後に会場で資格試験を受ける流れです。

テキストとスクーリング(オンライン)で2~3ヶ月ほど勉強し、1日の講義+試験を受けて合格点が取れれば資格取得となります。

学ぶ内容は?

家庭動物管理士を取得するためには、以下のようなことを学びます。

  • 動物取扱業者の職業倫理
  • 動物販売に必要な基礎知識と技術
  • 動物に関する基礎知識と管理方法
  • 動物の健康管理
  • 動物の適正な繁殖方法

このように猫ブリーダーとして知っておきたいビジネス的な部分や、猫の健康管理そして繁殖方法についてもしっかり学ぶことができます。

猫ブリーダーになるために、猫に関する基礎知識からしっかり学びたいという方におすすめの資格です。

小動物飼養販売管理士

小動物飼養販売管理士

資格名 小動物飼養販売管理士
認定機関 協同組合ペット・サービスグループ(PSG)
学習方法 テキスト学習
学習期間目安 2~5ヶ月
受講受験料 35,000円
※認定料含む
受験資格 特になし
受験方法 会場試験
合格基準 非公開
試験日程 年に2回程度

小動物の生態や飼養管理、犬猫のしつけ方、遺伝性疾患、動物愛護管理法などの知識を身に着ける「小動物飼養販売管理士」資格。

小動物とは鳥類・爬虫類・哺乳類が含まれています。

テキスト学習や模擬演習問題を使い勉強を進め、会場試験を受ける流れです。

試験当日は1時間程度の講習会をした後に試験が始まります。

学ぶ内容は?

小動物飼養販売管理士の資格を取るためには、以下のような内容を学びます。

  • 小動物の体の構造や機能
  • 哺乳類・鳥類・爬虫類の飼養管理公衆衛生と疾病
  • 遺伝と遺伝性疾患
  • 犬と猫のしつけ

小動物全般の知識を学ぶ資格ですが、犬猫のしつけなど、猫に特化した内容も勉強します。

猫のしつけから動物愛護まで体系的に学べる資格なので、猫ブリーダーを始める方におすすめの資格です。

猫ブリーダー必須の動物取扱責任者の要件を満たすためには猫資格がおすすめ

今回は猫ブリーダーを開業する際に必要となる動物取扱責任者の資格についてご説明してきました。

まずは動物取扱責任者について、さらに要件内容についてきちんと理解しておきましょう。

その上で、要件を満たすための「所定の資格」を取りたい方は、猫に関する資格がおすすめです。

動物取扱責任者の条件を満たすために必要なだけでなく、猫について専門知識を深められるからです。

今回ご紹介した3つの資格は多くの自治体で認められている資格なのでチェックしてみてくださいね。