猫と暮らす住宅のための資格とは?メリットデメリットやおすすめ資格をご紹介

完全室内飼育の猫が一般的となる中、新築やリフォームをする際には、猫と快適な暮らしができる住宅を求める方が増えています。

そこで注目されているのが、猫と暮らす住宅のための資格です。

猫と飼い主にとってベストな住宅の知識を学ぶことで、より満足度の高い住まいを提供することを目的としています。

基本的に住宅関係の仕事をしている方が、プラスα資格として取得するケースが多いです。

しかしまだまだメジャーな資格ではないため「猫と住宅の資格って本当に役に立つの?」「実際どんな資格があるの?」など疑問がある方も多いと思います。

今回の記事では、最近増えつつある猫と住宅のための資格について考えます。

取得することで期待できるメリットや気を付けるべきデメリットを解説。

さらに3つの人気資格もご紹介しましょう。

何となく猫と住宅に関する資格が気になっている方も、具体的な内容がわかると、自分にメリットが多い資格なのか見極められるでしょう。

猫と住宅の資格って取る必要がある?

猫に関する資格、住宅に関する資格は数多くありますが、最近注目されているのは、「猫」と「住宅」を掛け合わせた資格です。

住宅関係の仕事をしている方の中には、最近ニーズが多い「猫との生活」のための資格を探している方もいるでしょう。

しかし以下のような疑問もありますよね。

猫と住宅の資格は役に立つ?

猫と暮らす人が増え、その数は犬を上回っている状況です。

快適な猫との暮らしを求める方が多いのは確かです。

住宅関係の仕事をしている方の中には、その需要を実感されている方もいると思います。

しかし、猫と暮らす住居のための資格というのは、実際役立つものなのでしょうか。

忙しい仕事の時間を調整し頑張って資格を取ったにもかかわらず、「やはり仕事ではあまり役立たなかった…」と失敗したら困りますよね。

猫と暮らしの資格は本当に役立つものなのでしょうか。

具体的にどんな資格がある?

最近はトリマーやシッターなど猫に関する資格を見かけるようになりましたが、住宅と猫に関する資格はまだあまり知られていません。

具体的にどんな資格があるのでしょうか。

取得方法や費用なども知りたいですよね。

猫と住宅の資格に興味があっても、このような疑問があると、なかなか取得に至らないですよね。

反対に資格に関する具体的な内容がわかれば、やる気が出るかもしれません。

次の章では、猫と住宅の資格は役立つ資格なのか、具体的にどんな資格があるのか見ていきましょう。

猫と暮らす住宅のための資格を取るメリットデメリット

猫と住宅の資格は本当に役立つ資格なのでしょうか。

それを知るために、資格を取得するメリットを見ていきます。

ただしより公平な立場で判断するために、デメリットもお伝えしたいと思います。

猫と住宅の資格を取るメリット

まずは猫と住宅に関する資格を取るメリットから見ていきましょう。

①住宅関係の仕事のプラスα資格として役立つ

はじめにお伝えしておきたいことは、猫と住宅に関する資格は、主に住宅関係で働く方に向けた資格ということです。

プラスα資格として役立てることができるでしょう。

もちろん愛猫との暮らしを快適にするために取得しても良いですが、受験資格に「住まいに関する仕事をしている人」などの条件がある場合も見られます。

住宅関係の仕事に役立つ資格として理解しておいたほうが良いでしょう。

猫と暮らす人が増え続けているにも関わらず、住宅業界には「猫と住宅」の専門知識を持つ人はあまり多いとは言えない状況です。

そんな中でこのような資格を取得すれば、大きな強みにすることができるでしょう。

②セミナー講師をすることができる

猫と住宅に関する資格が活かせるのは住宅関係の仕事だけではありません。

愛猫家のためのセミナーやイベントに参加し、講師として活動することもできます。

オンライン講座ならより多くの方に向けて情報を発信することもできるでしょう。

最近の猫は完全室内保育が一般的になってきているため、猫と住宅両方の専門知識を持つプロから情報を得たい方は多いはずです。

そのような方々に的確なアドバイスができれば、やりがいを感じられるでしょう。

③猫目線で住宅づくりを考えることができる

猫と暮らす人が増え出した時代には「消臭効果」「掃除しやすいさ」「傷つきにくさ」など飼い主の利便性を重視されがちでした。

ところがそのような部屋は猫にとっては過ごしやすいとは限りません。

傷つきにくいフローリングは猫にとっては滑りやすい場合が多いです。

猫と住居の資格では、猫の飼い方や習性などの基本を学び、猫を理解した上で住宅について考えます。

飼い主目線だけでなく猫目線で考えた住居を提案することができれば、猫好きの顧客からの信頼を得やすいでしょう。

④猫の問題行動を解消できる場合がある

猫の問題行動に悩んでいる方は少なくありません。

そしてその理由は猫と飼い主の住宅環境が原因である可能性があります。

猫が安心して暮らせる環境、飼い主もストレスなく暮らせる環境に変えることで、猫の困った行動が改善される場合があります。

猫と住居の両面の知識を持つことで、そのような住居づくりの提供もしやすくなるでしょう。

顧客が本当に喜んでくれる提案ができることが、猫と住宅資格のメリットと言えますね。

⑤猫について幅広く学べる

猫と暮らす住宅を提供する場合、どんなに住宅に関して専門知識があっても猫の知識がなければ、猫好きの人の心は動かせません。

猫と住宅に関する資格では、猫の習性、性格、健康、接し方など、猫に関する知識を幅広く学ぶことができます。

猫を飼っていない方、猫の知識がない方でも、猫に関する知識を一通り身に着けることができるので、猫好きな顧客の方にも自信を持って対応できるはずです。

しかも猫に関する知識だけの資格とは違い、住宅と絡めた知識を学ぶので、住宅関係の仕事をしている方にとって理解しやすいでしょう。

このように猫と暮らす住宅に関する資格は、得られるメリットが多いと言えます。

以下のような方にとって役立つ資格と言えるでしょう。

• 住宅関係の仕事をしている
• 猫の知識はあまり持っていない
• プラスα資格を探している
• 周りの人に差をつけたい
• 猫好きの顧客に寄り添った住まいの提案をしたい
• 猫と飼い主に快適な住まいを提供する仕事がしたい
• 猫と住宅に関する知識を活かしてセミナー講師をしてみたい

このような方は一度検討してみて損はないでしょう。

ただし、猫と住宅に関する資格はメリットだけではありません。

ネガティブな部分もありますので、次の章で見ていきましょう。

猫と住宅の資格を取るデメリット

猫と暮らす住宅のための資格はメリットが多い資格ですが、デメリットもあります。

以下のような問題点は理解しておきましょう。

①住宅の専門知識が必要なケースが多い

猫と住宅に関する資格は、基本的に住宅の専門知識を持っていることが前提であるケースが多いです。

住宅の知識も猫の知識もゼロの人が取る資格ではありません。

住宅関係の仕事をしている方、住宅関係の勉強をしている方が、取得を目指すことが一般的です。

住宅に関して詳しくない方にとっては、この点はデメリットと言えますね。

②勉強や受験が大変

猫と住宅の資格を取る方の多くは、住宅関係の仕事をしている方でしょう。

忙しく仕事をしながら資格取得を目指すことになると思います。

資格を取るためには、一定期間勉強をして、その後に試験を受けることになるでしょう。

仕事が忙しい方の場合は、勉強時間を確保したり、決められた日程で試験を受けるのは大変かもしれませんね。

③費用がかかる

資格を取るためには費用がかかります。

認定試験を受ける受験料だけでなく、講座を受講したり教材を購入するなどの費用もかかります。

安い場合だと3万円程度で取得できますが、5～10万円程度かかる場合もありますのでご注意ください。

仕事で活かせることを考えると高くないとも言えますが、この費用がネックになる方はいるかもしれませんね。

猫と暮らす住宅のための資格おすすめ3選

ここまで猫と暮らす住宅のための資格のメリットデメリットをご紹介してきました。

あなたにとって役立つ資格なのかイメージが沸いてきたのではないでしょうか。

ここからは、さらに具体的に見極めていただくために、具体的な資格をご紹介したいと思います。

選んだ3つの資格は、住宅関係の仕事をしている方を対象にしている資格です。

また、デメリットとしてお伝えした「勉強や受験が大変」「費用がかかる」を踏まえて、できるだけ勉強や受験の負担が少なく、費用も低価格の資格を選んでいます。

それでは1つずつ見ていきましょう。

猫との住まいアドバイザー

猫との住まいアドバイザーは、一般社団法人日本ライフスタイル協会が実施している資格です。

新築、リフォームなどをする際に、猫と暮らす方にとってより良い住まいを提案できることを認める資格となっています。
住まいに関する仕事をしている人、勉強をしている人が対象です。

現在（2024年4月現在）行われるものはBasic編となっており、猫に関する知知識があまりない初心者の方でも安心の内容となっています。

原題のペット（猫）事情から、住まいに関わる猫の特性、猫と暮らす必須条件、快適に暮らす工夫などを学びます。

取得方法

取得方法は、東京会場（HIPS東京校）で行われる講座を受講した後に、認定試験を受ける流れになります。

講座の時間は10時～16時。

短期集中で学べる資格なので、仕事が忙しい方でも調整しやすいでしょう。

受講料がリーズナブルなところもおすすめポイントです。

東京会場へ行く必要があり、実施日も限られている難点はありますが、1日完結型の資格なので取得しやすい資格です。

猫と住まいについて体系的に学べるところも魅力ですね。

猫初心者の方にもおすすめの資格です。

愛猫家住宅コーディネーター

愛猫家住宅コーディネーターは、一般社団法人ペットライフスタイル協会が実施している資格です。

愛猫についての「育て方」と愛猫との「住まい方」の2つをテーマに住まいを考える資格となっています。

「キャットライフ編」と「建築編」の2つのカリキュラムを学べるので、猫に関する知識を深めながら、住まいとの関わりを理解することができるでしょう。

猫の飼い主に対して、具体的な提案やコンサルティングをすることを目的とした資格です。

「愛犬家住宅コーディネーター」の資格も実施されているので、犬猫同時に勉強したい方にもおすすめです。

取得方法

テキスト、問題集、動画講義を使い通信講座を受講し学習します。

その後、CBT試験を受けて資格取得を目指す流れです。

CBT試験は、試験会場へ行き、試験会場のコンピューターを使って受験する試験方法です。

全国47都道府県に360ヶ所以上の認定テストセンターがあるので、お近くの試験会場を確認しておくと良いでしょう。

猫を住まいの両面から体系的に学べるおすすめ資格です。

通信講座なので自分のペースで勉強できるので、社会人にも向いている資格と言えます。

会場試験ではありますが、CBT試験なので受けやすいでしょう。

猫の飼い主である顧客に具体的で専門性の高いアドバイスがしたい方におすすめの資格です。

ペット共生住宅管理士

ペット共生住宅管理士は、ペットと共生する住まいづくりに必要な知識を学ぶ資格です。

日本愛玩動物協会が実施している認定試験となっています。

人とペットが楽しく過ごすために求められる人材育成を目的とした資格です。

「ペットを飼う」時代から「ペットと暮らす」時代になった今だから必要な、ペット共生のための知識を学ぶことができます。

戸建住宅だけでなくペット共生マンションについてのペットとの暮らしも考えます。

基本的に住宅関係の仕事の方に向けた資格ですが、ペット共生マンションを建てたいと考えているオーナーの方、ペットのための戸建住宅を建てたい飼い主の方にも勉強になる資格です。

取得方法

ペット共生住宅管理士の勉強は独学で進めます。

検定を申し込むとテキストが送られてくるので、それに従って勉強します。

その後、自分の好きなタイミングでオンライン試験を受けて、合格したら資格取得という流れです。

忙しい社会人の方でも無理なく取り組めるでしょう。

ただし、受験するためには、「2級愛玩動物飼養管理士」を取得していることが必須条件となります。

愛玩動物飼養管理士とはペットの正しい飼い方の知識や、動物関係法令、動物愛護の精神などを身に着ける資格です。

1級と2級があり、ペット共生住宅管理士の受験条件は2級だけとなっています。

愛玩動物飼養管理士の資格に関する情報は、こちらの記事「■■■■■■■■■62愛玩動物飼養管理士とは どんな資格?内容を解説」でまとめています。

難易度については、こちらの記事「■■■■■■■■70愛玩動物飼養管理士の1級2級合格率合格点?何点 で合格?難易度難を解説」で解説しています。

ぜひ合わせてご覧ください。

愛玩動物飼養管理士の資格を取るというハードルの高さはありますが、猫について専門的に学んでから住まいを考えたい方にはおすすめ度の高い資格です。

ぜひ愛玩動物飼養管理士の内容も確認した上で、ペット共生住宅管理士を取りたいかどううか、よく考えてみてくださいね。

猫と暮らす住宅のための資格はプラスα資格としておすすめ

猫と共に暮らす人が増える中、注目されている猫と住宅のための資格。

主に住宅関係の仕事をしている方に向けた資格となっています。

取得するメリットが多いこと、取得しやすい資格が多いことがおわかりいただけたと思います。

猫と快適な暮らしをするための住まいを提案できる資格として、今後需要が高まることが予想されます。

スキルアップ、キャリアアップのために取得しておいて損はない資格と言えるでしょう。

また、住宅関係の仕事をしていなくても取得できる資格もあります。

愛猫も飼い主もより良い環境で暮らせる住まいを検討している方にもおすすめです。

どのような資格が良いか迷ったら、今回ご紹介した3つからチェックしてみてはいかがでしょうか。