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愛玩動物飼養管理士は国家検定?国家資格?民間資格?資格の種類を解説

猫関連の資格の中でも知名度が高い「愛玩動物飼養管理士」の資格。

猫に関わる仕事に活かすために取得を検討されている方は多いでしょう。

そこで気になるのが、資格の種類ですよね。

この資格は国家検定や国家資格なのでしょうか。

結論から申し上げますと、この資格は国家検定や国家資格ではありません。

公益社団法人日本愛玩動物協会が実施している民間資格です。

ただし、多くの自治体から動物取扱責任者の要件として認められている資格なので、他の猫資格とは少し種類が異なります。

今回の記事では、愛玩動物飼養管理士の資格の種類について詳しく解説したいと思います。

資格の種類がよくわからない方も、どんな種類なのか、どんなことに役立つ資格なのかわかれば、取得するメリットがあるか判断できるでしょう。

愛玩動物飼養管理士の資格の種類は?

最近は様々なペット資格があるため、どんな資格なのかわかりにくいですよね。

特に資格の種類はきちんと把握しておく必要があります。

愛玩動物飼養管理士はどのような種類の資格なのでしょうか。

以下のような疑問がある方もいると思います。

国家検定?国家資格?種類がわからない

動物に関わる国家資格は、獣医師だけではありません。

2022年以降、「愛玩動物看護師」も国家資格に加わりました。

愛玩動物飼養管理士の資格もこのような国家資格なのでしょうか。

また、国家資格ではなく国家検定なのでしょうか。

就職に活かしたい場合には、国家資格か否かは重要なポイントですよね。

民間資格?他の猫資格との種類の違いがわからない

愛玩動物飼養管理士の資格は、国家資格ではなく民間資格なのでしょうか。

この資格は動物取扱責任者の要件の「動物関係の資格」に含まれる資格でもあります。

そのため、他の民間の猫資格とはちょっと種類が違う感じがしますよね。

愛玩動物飼養管理士は国家資格でない場合、どのような種類の資格なのでしょうか。

 

愛玩動物飼養管理士の資格について、このような疑問がある方は多いのではないでしょうか。

何となく信頼度の高い資格ということはわかっていても、具体的な種類がわからないと目指すべき資格なのか判断できません。

次の章では、愛玩動物飼養管理士の資格の種類について詳しく解説したいと思います。

愛玩動物飼養管理士資格の種類は国家検定・国家資格ではない

国家検定・国家資格の種類に含まれると思われがちの愛玩動物飼養管理士。

しかし実際はこの資格は国家検定でも国家資格でもありません。

・国家検定、国家資格とは?
愛玩動物飼養管理士の資格の種類を理解する前に、まず「国家検定」と「国家資格」の違いを確認しておきましょう。
「国家資格」とは、国の法律をもとに、公的機関が各分野の知識や能力を有していることを認める資格です。
各分野の職業に従事すると証明される資格であり、その分野での社会的地位が約束されます。
看護師、弁護士、栄養士、保育士など様々な国家資格があります。
一方「国家検定」も国の法律に基づいているのですが、少しニュアンスが違います。
国家検定は、特定の業種に従事する人の技能を判定する資格です。
民間の検定ではありませんが、漢字検定や英検のような感じですね。

国家検定・国家資格の違いが大体おわかりいただけたでしょうか。

しかし、愛玩動物飼養管理士の資格は、国家資格にも国家検定にも含まれません。

国家資格は愛玩動物看護師

愛玩動物飼養管理士が国家資格だと思われがちな理由は、「愛玩動物看護師」の存在があるからでしょう。

2022年より前は、動物看護師は各団体が認定する民間資格でした。

しかしペットの存在がより大きくなった今、動物医療が高度化するようになり、動物看護師の活躍が求められるようになりました。

2022年5月に施行された愛玩動物看護師法により、「愛玩動物看護師」という新しい国家資格が誕生したのです。

動物看護師が国家資格となったことで、動物医療の高度化や医療体制の充実が期待されています。

愛玩動物看護師と愛玩動物飼養管理士の違い

国家資格である愛玩動物看護師と、国家資格ではない愛玩動物飼養管理士。

それでは、この2つの資格の違いは何なのでしょうか。

どちらもペット医療の知識が求められる資格です。

しかし、愛玩動物看護師は専門的な知識が求められ、愛玩動物飼養管理士は日常的な知識が求められる傾向にあります。

愛玩動物看護師は動物医療の現場で活かすために取る方が多いですが、愛玩動物飼養管理士は飼い猫のお世話に活かすために取る方も少なくありません。

学ぶ内容は似ていても、レベルや目的は異なるのですね。

 

愛玩動物飼養管理士とはどんな資格なのか、その内容を詳しく知りたい方は、こちらの記事「愛玩動物飼養管理士とはどんな資格?学ぶ内容や意味を解説」をご覧ください。

愛玩動物飼養管理士資格の種類は民間資格

国家資格だと思わることが多い愛玩動物飼養管理士ですが、国家資格でも国家検定資格でもありません。

この資格は民間資格となっています。

・民間資格とは?
国家資格ではない資格は民間資格と呼ばれています。
民間資格は社団法人、財団法人などの民間団体が独自に決めた基準に基づき、一定の知識や能力があることを認める資格です。
愛玩動物飼養管理士以外の猫関連やペット関連の資格も民間資格となっています。

それでは、この資格は民間資格の中でもどのような種類の資格なのか、他の猫資格との違いなどを見ていきましょう。

日本愛玩動物協会が実施している民間資格

最近のペットブームの波に乗り、様々な犬猫資格が人気を集めていますが、歴史の浅い資格も見られます。

愛玩動物飼養管理士を実施している日本愛玩動物協会は、最近のペットブームよりずっと前の1979年に設立されています。

40年以上の歴史ある団体で、内閣府認定の公益法人でもあります。

そのため社会的な信頼度が高く、知名度も高いです。

ペット業界でもよく知られている資格なので、仕事で役立てる場合にも、アピールしやすい資格と言えるでしょう。

動物の愛護及び管理に関する法律の趣旨に基づく資格

民間資格は国家資格とは違い、国の法律に基づいたものではなく、認定機関の基準に基づいています。

愛玩動物飼養管理士も認定団体である日本愛玩動物協会がその基準を決めています。

ただし、その基準は「動物の愛護及び管理に関する法律」の目的がもとになっているのが特徴です。

愛玩動物飼養管理士とは、ペット愛護と正しい飼育管理を広める上で必要な知識・技術を日本愛玩動物協会の指導のもと学び、試験に合格し、協会から認定登録された人のことです。

そしてこれは、「動物の愛護及び管理に関する法律」の趣旨に基づいています。

国家資格ではありませんが、きちんと日本の法律の目的に沿って行われている認定試験なので、信頼度が高いですね。

累計取得者20万人超えの人気資格

愛玩動物飼養管理士は国家資格のような知名度はありません。

しかし、これまで取得した人の累計は20万人以上。

これは他の犬猫の民間資格に比べると、かなり多い人数だと言えます。

例えば、猫好きの間で人気の高い「ねこ検定」という資格があります。

2017年にスタートした資格なのですが、2023年に受験者が22,222人を突破して話題になりました。

愛玩動物飼養管理士の場合は取得者の累計が20万人以上です。

国家資格ではありませんが、知名度の高い民間資格であることがわかりますね。

この資格を持っている人の多くは、ペットショップや動物病院など、動物に関わる職場の業務においてこの資格を活かしています。

また、ボランティア活動に活かしている方も多いといいます。

民間資格であっても、多彩な場面で役立てられる資格と言えるでしょう。

動物取扱責任者の要件として認められた民間資格

この資格は、動物関連の職場や、ペットのお世話に活かせるだけの資格ではありません。

動物取扱責任者の要件の「動物関係の資格」に含まれる資格でもあります。

これが他の種類の猫資格との大きな違いと言えるでしょう。

一般的な種類の猫資格は、こちらの記事「猫資格人気のおすすめ資格一覧」でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

しかし、よく耳にする「動物取扱責任者」という言葉ですが、よくご存じない方もいると思います。

詳しく見ていきましょう。

動物取扱責任者とは開業に必要な資格

動物関連の業種に就職する場合に、特別な資格は必要ありません。

しかし以下のような業種を開業する場合には、動物取扱責任者資格が必要になります。

営もうとする動物取扱業の種別 業種の例
①販売 ペットショップ、ブリーダーなど
②保管 ペットホテル、ペットシッター、トリマーなど
③貸出し ペットレンタル業者
④訓練 訓練、調教業者、出張訓練業者など
⑤展示 動物園、水族館、乗馬施設など
⑥競りあっせん業 会場を設けて行う動物オークションなど
⑦譲受飼養業 老猫ホームなど

このような仕事を開業する場合には、第一種動物取扱業に登録する必要があり、都道府県知事や、政令市の長へ許可をもらう申請を行います。

動物取扱責任者資格は、この登録に必要になるのです。

動物取扱責任者の要件の1つが愛玩動物飼養管理士

動物取扱責任者資格が開業に必要な資格であることがおわかりいただけたと思います。

それでは、この資格はどうやって取れば良いのでしょうか。

この資格の要件を満たす方法は以下の4つになります。

  1. 獣医師
  2. 愛玩動物看護師
  3. 半年以上の実務経験と所定の学校の卒業
  4. 半年以上の実務経験と所定の資格等の取得

この①~④のうち、いずれか1つを満たす必要があります。

獣医師と愛玩動物看護師は国家資格です。

指定科目のある大学や専門学校等で勉強し、国家試験を受験し合格する必要があります。

所定の学校とは動物専門学校などです。

①~③を満たすのはなかなかハードルが高いですよね。

そんな方に便利なのが④の条件です。

所定の資格を取得し、半年以上の実務経験があれば条件クリアとなります。

そしてこの所定の資格の1つとして多くの自治体から認められているのが、「愛玩動物飼養管理士」の資格なのです。

動物関係の学校に通った経験がない、これから通うのは難しいという方でも、愛玩動物飼養管理士の資格を取れば開業への第一歩を踏み出すことができるでしょう。

ちなみに、愛玩動物飼養管理士以外に、「所定の資格」として多く野自治体に認められている資格はこちらです。

資格名 認定団体
愛犬飼育管理士 社団法人ジャパンケネルクラブ
家庭動物管理士 一般社団法人全国ペット協会
愛玩動物飼養管理士(1級・2級) 公益社団法人日本愛玩動物協会
小動物飼養販売管理士 協同組合ペット・サービスグループ(PSG)
JAHA 認定家庭犬しつけインストラクター 公益社団法人日本動物病院福祉協会
動物看護士(3 級) 公益社団法人日本動物病院福祉協会
動物介在福祉士(初級、中級、上級、教師) 一般社団法人全日本動物専門教育協会
動物看護師(初級、中級、上級、教師) 一般社団法人全日本動物専門教育協会
家庭犬訓練士(初級、中級、上級、教師) 一般社団法人全日本動物専門教育協会
動物取扱士(3 級) NPO 法人九州鳥獣保護協会
トリマー(初級、中級、上級、教師) 一般社団法人全日本動物専門教育協会
愛護動物取扱管理士 社団法人新潟県動物愛護協会
競技別指導者資格馬術コーチ 財団法人日本体育協会
競技別指導者資格馬術指導員 財団法人日本体育協会
競技別指導者資格馬術上級コーチ 財団法人日本体育協会
公認馬術指導者資格コーチ 財団法人日本体育協会
公認馬術指導者資格指導者 財団法人日本体育協会
乗馬指導者資格(初級) 社団法人全国乗馬倶楽部振興協会
乗馬指導者資格(中級) 社団法人全国乗馬倶楽部振興協会
地方競馬教養センター騎手過程修了者 地方共同法人 地方競馬全国協会
調教師 地方共同法人 地方競馬全国協会
実験動物技術者(2 級) 社団法人日本実験動物協会

各資格については、自治体のホームページでチェックしてみてください。

「動物取扱責任者 〇〇(地域名)」で検索すると、「〇〇市が認めている資格一覧」などの情報が得られると思います。

しかしパッと見ていただいただけでもわかると思いますが、猫について学べる資格はあまりありません。

愛玩動物飼養管理士は、猫関連の仕事を開業する際に、おすすめの民間資格と言えます。

こちらの記事「猫ブリーダーに必要な動物取扱責任資格を解説」では、動物取扱責任者の資格について深掘りしていますので、ぜひ合わせてご覧ください。

愛玩動物飼養管理士は国家資格ではないが役立つ資格

今回は、愛玩動物飼養管理士の資格の種類について解説してきました。

愛玩動物飼養管理士は、国家検定でも国家資格でもありません。

国家資格は「愛玩動物看護師」です。

似た資格名ではありますが、愛玩動物飼養管理士は日常的な知識が多く、愛玩動物看護師は専門的な知識を多く問われる資格です。

愛玩動物飼養管理士は日本愛玩動物協会が実施している民間資格。

しかし国家資格ではありませんが、累計取得者20万人超えの人気資格です。

また、動物取扱責任者の要件として認められているところが、他の猫資格との違いと言えるでしょう。

猫関連の仕事を開業する際に役立つ資格です。

愛玩動物飼養管理士を検討中の方は、このような資格の種類をしっかり理解して、納得した上で目指すようにしたいですね。

愛玩動物飼養管理士の公式サイトでは無料で資料請求ができますので、もっと詳しい内容が知りたい方は利用してみると良いでしょう。